本質は常に具体的なものに先行する
【記事執筆者】水川健人
マーケター・思考設計士。個人や中小規模ビジネス向けに、マーケティング戦略のアドバイスを主におこなっている。
【価値あるものが正しく認められるビジネス業界】を目指して日々活動中。

 

ビジネスに限りませんが具体的なノウハウみたいな、
整備された決まった道を求める人ってやっぱり多いです。

 

ですが、具体的なものは本質的で抽象度の高いものなしに、
うまく活用できないし成果を出していくことは難しい。

 

本質的なことは常に具体的なものに先行する、
先行して身につけなければいけないものなのです。

 

本質的なことがいずれにせよ必要になる理由

 

というのも、本質的なものってようは、
その世界で活きていくための基盤であり、

その分野におけるルールみたいなものです。

 

ビジネスの本質っていうのはビジネス全体を貫く、
ビジネスという世界で生きていくための、
まとまったルールみたいなもの。

 

そして、そのルールの中で活動するために必要な、
基礎的なエネルギーでもあります。

 

そのルールの中でエネルギーを活用して、
具体的なノウハウなどを利用し、

目指すべき結果を求めていろいろ試行錯誤する。

 

つまり本質をおろそかにするってことは、
その世界を支配する法則を知ることなしに、
いきなり裸一貫で飛び込んでいくようなもの。

 

と言われてもよくわからないかもしれませんが、
例えば野球で基礎体力作りやキャッチング、
投げ込みやバッティングなどを一切やらない。

 

ルールも学ばない。

 

そんな状態で一本足打法とか変化球の投げ方とか、
そういったテクニックのやり方だけを覚えて、
いきなりそれを試合で成功させようとしている。

 

ビジネスに限らず本質をおろそかにして、
具体的なものばかりを求めている人は、
同じようなことをやっているのです。

 

ただ、中にはそういったテクニックだけで、
いきなり成果を出せるような人もいます。

 

ですが、そういう人も成功し続けることはできない。

 

基礎体力とかなしにフルに野球の試合に出て、
成果をあげ続けるのが不可能なのと同じです。

 

一時だけ成果を上げることはできるかもしれませんが、
どこかで必ず息切れしてそれ以上行動できなくなる。

 

またはルールを知らないがゆえに立て直し方がわからない。

 

そうなった時に挫折しそのまま諦めるか、
あるいはまだその世界で生き残るために、
本質を身につけていくのか。

 

どちらにせよ本質を身につけることなしに、
継続的な成果を得続けることはできない。

 

ある世界で長く活動していきたいのであれば、
いずれにせよ本質を捉えることが必要になります。

 

そもそも本質とはどういうものなのか

 

とは言っても本質的なことは抽象的でよくわからない、
意味があるようには思えないと考える人もいるでしょう。

 

ですが、本質的であるということは具体的であるものより、
多くの要素を内包しているがゆえに抽象的なのです。

 

ある世界に広く適応されるのが本質というもの、
例えばビジネスの本質というのは先にお話したように、
ビジネス全体を貫くルールのようなものです。

 

ビジネスという1つの世界のあらゆる動きに適応される、
そんな要素であるがゆえに抽象的にならざるおえません。

 

対して、具体的であるということは明確ではありますが、
特定の狭い範囲にしか適応されないもの。

 

具体的であればあるほど明確でわかりやすくはなりますが、
狭い一部分だけにしか適応されず世界全体を捉えられない。

 

加えて、具体的なものが集まると個々のときに比べて、
より大きくまったく別の力が働くようになることがある。

 

例えば人間個人の性質とそれらが集まる集団の性質は、
まったく違うものになる。

 

個人と社会の心理や行動の性質はまったく別物で、
個人心理学と社会心理学という分野に分かれて、
別々に研究されていることからもそれは明らかです。

 

 

少し分かりづらいかもしれませんがようは、
具体的なものはある一部分を説明するもの。

 

本質はその具体的な集まりの要素や相互作用を加味した、
全体の動きに適応される法則と考えてもらえればよいです。

 

本質は常に具体的なものに先行する

 

本質と具体的なものの関係がわかると、
本質は常に具体的なものに先行する。

 

このことが見えてきます。

 

本質という全体にかかる根本的なルールの中で、
具体的な動きやパターンが無数に生まれる。

 

その動きやパターンを形にして誰でも使えるよう整えたのが、
ノウハウやテクニックなどの具体的なもの。

 

なので、本質を知らずに具体的なものを適切な場面で、
うまく有効活用することはできないんですよ。

 

具体的なテクニックとかだけをひたすら学んでも、
成功する人がほとんどいない。

 

できたとしても一時だけで大抵はすぐに成果が出なくなり、
改善する方法もわからず挫折してしまう。

 

そんなパターンは多いのですが本質という全体を捉えずに、
具体的ではあるけど狭い部分だけをみてしまう。

 

だから実際にどこに異常があるのかもわからないし、
改善のために何が必要であるかもわからないのです。

 

ある身体の1つの異常だけを詳しく見ても、
根本的な病気が何かわからないのと同じですね。

 

 

なので、継続して成果を出していきたいのであれば、
まずは全体にかかる本質をきちんと理解する。

 

そのうえで、具体的なテクニックなどを取り入れていく。

 

この順番を意識してみて下さい。

 

そうすれば具体的なものを最大限有効活用できますし、
自分で1から生み出すこともできるようになりますよ。

 

 

では、今回はここまでです。

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