
マーケター・思考設計士。個人や中小規模ビジネス向けに、マーケティング戦略のアドバイスを主におこなっている。
現代では誰かだけが提供できる価値がほぼなくって、
与える価値でビジネスを運営するのは難しい。
なので価値以外の場所、自分や自社の独自性で、
きちんと差別化していくことが大事だとよく話します。
ようは、自分や自社という確固たる存在を定義する、
ビジネス的に言うならブランドを構築しようということ。
これから先もビジネスの世界でやっていきたいなら、
このことはきちんと意識しておくことが必須になります。
一挙手一投足がブランドになると自覚することの大切さ
で、このブランドってどうやって形作られるかといえば、
自分や自社の一挙手一投足によってです。
発信する情報や人との関わり方などの外向きのものから、
掲げる信念やそれが反映される商品等など内向きのもの。
それらが合わさってできた印象を与えた人や社会が、
また別の誰かに伝えていくことで広まるものも含め、
ブランドというものが徐々にできてくるのです。
ですから、どのような行動を取るかということは、
ビジネスにおいては非常に重要な意味を持つ。
自分ではほんの些細なことだと思っていたことが、
後に大きな影響となってあらわれる可能性もあると、
きちんと自覚しておくことが大切なのです。
ブランドに反しない一挙手一投足を心がける
そのうえでブランドに反しないよう一挙手一投足まで、
きちんと管理するということもまた必要になる。
自分ではどのようなブランドを構築したくて、
そのためにどのような行動をとればよくて、
逆にどんな行動をとってはいけないのか?
これはきちんと把握しておくことが大事で、
できてないとビジネスの方向性が定まらず、
ブランド構築にも悪影響を及ぼします。
例えば高級感を中心にすえたビジネスであれば、
高価格高品質の商品や受け入れる顧客の基準の高さ、
場合によっては問い合わせ方法なども絞る必要がある。
逆に安易に値下げしたり商品の質を落としたり、
どんな顧客でも受け入れるみたいなことをすれば、
自分がどう思っても人や社会は高級店と思わない。
これは極端な例ですがイメージ的にはわかりやすいでしょう。
これと同じようにあなたもあなたのビジネスのあり方、
どのようなブランドを構築したいのかをきちんと定めて、
一挙手一投足をきちんと意識しなければならないのです。
自然な振る舞いが理想のブランドになるのが一番いい
ですから理想的なブランドとは何かと言われれば、
自然な振る舞いがそのままブランドになったものでしょう。
意識しなきゃできないってことは少なくともその時点で、
自分の一挙手一投足とはズレているってことです。
自分とのズレをビジネスとして完全に割り切って、
成果のために一挙手一投足を完全に管理できる。
そうであるならそれはそれで良いとは思いますが、
実際続けていくのは精神肉体的にきついでしょうし、
そのうちボロが出る可能性も高くなるでしょう。
雇われ社長が企業のイメージに反することをして、
辞任に追い込まれるみたいなことが多いのをみても、
ズレを意識で管理し続けるのは難しいのがわかる。
なので、自分から自然に湧き出る信念や熱意が、
そのまま反映されたブランドを構築する。
それが世間に受け入れられるのがブランドとして、
ビジネスとしては一番理想的なあり方であると、
僕はそう考えてます。
自分という存在をきちんと理解し表現していくことが大事
そして、そのためには自分が理想とするものはなにか、
大切にしたい、ゆずれない価値観はどんなものか?
そういったことをきちんと理解して伝えていく、
表現できるようにならないといけない。
個人ではなく人を雇うなど複数人でのビジネスは、
自分以外に信念等を浸透させなければいけないだけ、
個人で表現するよりも難しくなってくる。
どんな文化を作っていくべきか、
どんな基準で人を受け入れるべきか、
それをどのような言葉で伝えていくべきか?
そういったことを考えに考えて明確にして、
それが一挙手一投足に自然に反映されていく。
そうして積み重なったものが独自のブランドとなって、
誰にも真似できないビジネスになるのです。
とりあえず自分の一挙手一投足を見直してみよう
いろいろお話しましたがとりあえずまずは、
自分の一挙手一投足をきちんと見直してみて、
どんな印象を与えているかを把握してみると良い。
そのうえで、それが自分の理想のブランドにつながるか?
つながらないならどうしてつながらないのか?
どういう一挙手一投足を意識すればつながるのか?
どんな言葉や伝え方であればつながるのか?
そういったことを時間をかけて考えてみてください。
最初にもお話しましたが現代のビジネスは、
独自のブランド構築は必須になっています。
ですから、これからもビジネスを運営していきたいなら、
どこかで以上のようなことを考えなきゃいけなくなる。
なので、ぜひやってみてもらえればと思います。
では、今回はここまでです。