環境や時代が変わっても変わらない自分を自覚する大切さ
【記事執筆者】水川健人
マーケター・思考設計士。個人や中小規模ビジネス向けに、マーケティング戦略のアドバイスを主におこなっている。
【価値あるものが正しく認められるビジネス業界】を目指して日々活動中。

 

環境や状況、時代などは常に移り変わるものです。

 

特に現代は昔と比べて変化のスピードがおそろしく早い、
気がついたらいろんなものが変化していたりする。

 

ですが、それに合わせて自分は変化するのかというと、
変化しないわけです。

 

自分というか人間という存在の本質は、
周囲の変化ほど早くは変化することができない。

 

新しい知識やスキルを身につけるみたいなことでも、
それなりに時間はかかる。

 

考え方や価値観なんかは変えたいと思っても、
人生全てをかけても変わらないことすらある。

 

よく時代や環境に素早く適応しろとか言う人がいますが、
実際にそれができる人はほんの一握りであって、
大抵の場合はそんなに急には変化できないのです。

 

このことを理解しておくことは何をするにも、
非常に大事なことだと僕は考えてます。

 

周囲の変化が自分の変化と考えてしまうことの弊害

 

というのも、周囲の変化を自分の変化と勘違いすると、
人生全体に大きな悪影響を及ぼすことになるからです。

 

このことをお話する時によく使う例が宝くじの高額当選の話。

 

宝くじの高額当選者って8割が破産するというデータがあります。

 

これは突然大金を手にするという環境の変化がおこっても、
それに適応することができない人が8割いるということ。

 

自分で能動的に手に入れたものではないのですから、
適応できないのは当然のことではあるのですが、
それを自覚できる人がほぼいないということです。

 

ようは環境は変化したけどそれは、
自分が変化したゆえのものではない。

 

その自覚がないために生活水準を上げたりしてしまい、
破産という当選前よりもひどい状態になってしまう。

 

環境など周囲が良い方向に変化したとしても、
自分がそれに合わせて変化できないのであれば、
結局は自分に合った状況に戻ってしまうということです。

 

自分が変化しなくても良い結果を引き寄せることはある

 

重要なのは良い結果を引き寄せるのは必ずしも、
自分がそれに見合う状態になったからではないことを、
きちんと知っておくことです。

 

宝くじで当選する可能性は低いですが誰でも可能性がある。

 

ビジネスにしても時代や環境の影響が大きいことがあり、
行動と噛み合うと大きな成果を出せることもある。

 

結果は必ずしも自分の能力に沿ったもの、
見合うものになるわけではないのです。

 

ですが、それってようは運による力。

 

自分以外の要因が偶然都合の良いように働いて、
都合の良い結果を出すことができたということ。

 

だけどそれがずっと続くことはほぼありえない、
人生全体で見れば必ず運が尽きる時がきます。

 

そうすると自分の能力を超えて得た分の反動が、
マイナスの結果として一気にやってくる。

 

以前よりも悪い状態になってしまうこともあるわけです。

 

変化の原因が自分か周囲かを知ることの重要性

 

ですから、変化の原因が自分か周囲かをきちんと知るのは、
何をするにも大事なことなのです。

 

例えば大金を手にした時。

 

先の宝くじの例なら原因は周囲の変化によっておこり、
自分が変化したゆえのものではない。

 

それを理解していきなり生活水準を上げたりすることなく、
まずはお金の使い方、マネーリテラシーなどを、
きちんと身につけることからはじめてみる。

 

自分自身を環境によって得た結果に合わせていく、
そんな意識を持って行動することができれば、
反動を受けることなく生活を向上させることもできるのです。

 

大事なのはありのままに結果を分析すること

 

ただ、気をつけてほしいのは結果の全てが、
周囲の変化によって得られたものだと考え過ぎること。

 

自分の得た結果が全て自分の力だと過信する人もいれば、
自分ではなく他人のおかげだと謙虚になりすぎる人もいる。

 

過信してしまうと先に話したように反動がくるのですが、
謙虚になりすぎるのもそれはそれで問題がある。

 

行動に対する自信がつかないので消極的になってしまう、
積極的に新しい挑戦などができなくなってしまうのです。

 

なので、大事なのは結果をありのままに分析すること。

 

分析して周囲の変化によるところはそのように受け止め、
自分の力であるところは誇って喜ぶ。

 

どんなものにせよ結果は行動したから得られるものです。

 

ですから、少なくとも自分の意思で行動したという事実だけは、
どんな人でも誇るべきことだと僕は思ってます。

 

後は、自分の行動がどれだけ結果に影響を与えているか。

 

それを冷静に分析できるようなっていって、
必要なら自分を成長させるという意識を持つことで、
能動的に良い結果を得られる可能性が上がっていくのです。

 

周囲が変わっても自分は一足飛びには変わらないと意識する

 

いろいろお話してきましたが周囲が変わったとしても、
自分自身はそう簡単には変わらない。

 

これだけは意識しておくと良いです。

 

周囲が変わって良い結果を得られても、
自分が変わるわけではない。

 

また自分が変わらなくても周囲が変わることで、
悪い結果を引き寄せてしまうこともある。

 

なので、バランスよく結果を見ることはやってみてほしい。

 

そして、自分自身も共に変わるという意識を、
ぜひ持ってみてもらえればと思います。

 

そうすれば、能動的に良い結果を得るために、
何をすれば良いかが自然とわかってくるはずです。

 

 

では、今回はここまでです。

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