
マーケター・思考設計士。個人や中小規模ビジネス向けに、マーケティング戦略のアドバイスを主におこなっている。
ビジネスではナンバーワンになるかオンリーワンになるか、
基本的にはこの2つの道しかありません。
どの競合よりも圧倒的な価値を提供してナンバーワンになるか、
誰かにとって代えのきかない存在となりオンリーワンになるか。
どちらの道を選ぶのかは何を目的とするかによるのですが、
1つだけ覚えておいてほしいのはナンバーワンを目指す、
ようは競争の道っていうのは大半の場合失敗します。
なぜ競争になると大半のビジネスは失敗するのか
なんで失敗するのかといえばこれは単純な話で、
競争の勝者は常に1人(社)だからです。
例えば競争になりやすい最たるものが価格で、
いつの間にか価格勝負になっているビジネスは多い。
ですが、どこよりも安く価値を提供できるビジネスは常に1つ、
最安値のビジネスが2つある状態はありえませんよね。
つまりは価格を購入基準にしている人を相手にできるのは、
常に1つのビジネスだけです。
それ以外のビジネスは価格でナンバーワンの座を目指すか、
別の戦略を考えなければどんどん疲弊していって、
いずれはビジネスとして成立しなくなるでしょう。
ようは、競争する場所で勝負するビジネスの勝者は、
常に1つなのでそれ以外はいずれ失敗するのです。
競争に勝利したらそれを維持するための勝負が待っている
仮に競争に勝ってナンバーワンの座を得たとしても、
今度はその座を維持するという別の勝負が待っています。
競争がある場所でビジネスをしている限りは、
常にナンバーワンで居続けないと成果がでなくなるので、
追い上げようとする別のビジネスに常に気を張っておく。
ライバルが何かしらの変化を起こそうとしているのなら、
それに即座に対応して対抗策を考えて実践しなくちゃいけない。
特に、現代は環境や技術、価値観の変化が早い時代で、
それにともなって新たなビジネスがどんどん生まれてくる。
追い上げてくるビジネスも千差万別で対応するのも難しく、
トップの座を維持するのは並大抵のことではできない。
常に何かと戦い変化し続けなければならないのが、
競争の世界でビジネスをするということなのです。
競争の世界でビジネスをするには相当な覚悟と気力がいる
加えて、ビジネスって短期的に成功すればそれで終わりではない。
目的次第ですが人によっては何年、何十年とビジネスの世界で、
成果を出し続けていかないといけない。
それでもなお、ナンバーワンを目指してビジネスをする、
その覚悟と気力があるのなら挑戦するのもいいでしょう。
ナンバーワンになれれば得られるものも多くなりますし、
競争の世界でナンバーワンの座に君臨し続けている、
そんなビジネスもあります。
例えばネット通販最大手のアマゾンはどこよりも早く商品を届ける、
早さという競争の世界でトップを維持している。
その競争に勝つために新たな技術開発なども積極的におこなっています。
アマゾンみたいに世界規模でナンバーワンを目指さなくても、
ある一地域でナンバーワンを目指すという方法もあります。
とはいえ、競争の世界ということは変わらないので、
もしその世界に飛び込みたいと考えているなら、
それだけの覚悟と気力があるかはきちんと明確にしておく。
このことは忘れてはいけません。
競争の世界から脱するビジネスを構築するのは大事
ここまで競争の世界でビジネスをすると失敗する可能性が高く、
やっていくには相当な覚悟や気力がいるという話をしてきました。
それを理解したうえでの挑戦ならそれも良いとも話しましたが、
僕はナンバーワンよりもオンリーワンを目指す。
とって代わられるビジネスではなく誰かにとって、
代えがきかないと思われるビジネスを構築すること。
これが大事だと思っています。
現代は価値があふれにあふれている時代ですから、
価値だけで競争の世界で勝負することそれ自体が、
かなり無理がある状況になっている。
加えて、大抵の市場にはすでに確固たる地位を築いた、
多くの資本やマンパワーを持つ企業も存在する。
なので、技術開発の最先端で常に最新のものに触れていられるとか、
圧倒的な技術やスキルなどを持っているとかでもないかぎりは、
価値という比較し競争になる世界で勝負するのは難しい。
ですから、オンリーワンのビジネスを構築することが大事で、
他のビジネスとは違う自分だけのものを作る必要があるのです。
そのために大事なのは自分だけができることに、
きちんと時間を使うこと。
自分だけにできることとは思考です。
同じような答えになることはあっても、
そこにいたるまでの思考という過程が、
まったく同じになることはない。
ですから、思考によって生まれる言葉や行動、
それが反映されたビジネスは唯一のものとなり、
オンリーワンのビジネスとなります。
もちろん、それが人や社会に認められることがないと、
ビジネスとして成立することはないので、
そこはきちんと考える必要はあるでしょう。
ですが、1度認められれば競争する必要がなく、
安定して長期間成果をもたらすビジネスとなるので、
ぜひ構築することに力を入れてみてください。
では、今回はここまでです。