どんな道具も使う人以上の力は発揮しない
【記事執筆者】水川健人
マーケター・思考設計士。個人や中小規模ビジネス向けに、マーケティング戦略のアドバイスを主におこなっている。
【価値あるものが正しく認められるビジネス業界】を目指して日々活動中。

 

世の中には多くの方法論やテクニックが溢れてます。

 

ビジネスにしてもマーケティングのテクニック集とか、
状況を改善するための方法論みたいなのがある。

 

いっぱいあるってことは需要があるってこと、
そういったものを求める人が多いということです。

 

自分の悩みや問題が手軽にできるテクニックや方法論で、
簡単に解決できるのであれば確かに楽ではあります。

 

だけど、実際にそれで解決できるのかというと、
大半の場合はできないわけです。

 

道具は便利ではあるけど能動的には何もしてくれない

 

テクニックや方法論ってようは道具でしかない。

 

何かするのを手早く快適にできるよう助けてくれるものですが、
それが能動的に働いて何かをしてくれることはありません。

 

結局は使う人がどれだけ使いこなせるか次第なわけです。

 

例えばすごい高価で使い心地のいい料理器具とかあっても、
料理の経験のない人がおいしい料理を作れることはない。

 

どんなものもそれと同じでいくら便利な道具を持ってようと、
それを使いこなせる自分でないなら何もできないんですよ。

 

逆に言えばテクニックとか方法論を学んだだけで、
簡単に何かをこなしてしまうような人は、
使いこなせるだけの地力をすでに身につけているのです。

 

自分がそれに足る人になるという意識を持つ

 

人は何かができるだけの価値観や思考傾向、
ようはマインドと呼ばれるものを持っていても、
知らないことはできません。

 

ですから知ればできるマインドがすでにあれば、
テクニックや方法論で現状が改善するという場合もある。

 

だけど、どれだけそういったものを学んでも、
乗り越えられない問題や解消しない悩みがあるなら、
それは解決するのに足るマインドを持ってない。

 

知らないからできないのではなく知っていてもできない、
乗り越えるための価値観や思考傾向がないのです。

 

例えばダイエットって方法自体はすごい簡単で、
摂取カロリーと消費カロリーをきちんと把握して、
消費カロリーの方を多くすればいい。

 

摂取カロリーを減らす方向性をとるなら、
間食しないとかカロリーの少ない食材を使うなど、
日々の食生活を気をつければいい。

 

消費カロリーを増やしたいなら継続的に運動すれば、
筋肉がつき減りやすい体にもなって一石二鳥です。

 

やることをこうして言葉にしてみれば、
何も難しいようには思えないでしょう。

 

だけど、実際にそれらを習慣化しようと思ったら、
大抵の場合はできない。

 

ついつい甘いものを食べたりとか運動をサボったりとかで、
三日坊主で終わって失敗してしまう。

 

で、楽に痩せられるサプリメントとか器具とか買ってみて、
だけど結局は痩せられずに諦める。

 

ダイエット失敗の黄金パターンですがそうなるのは、
ダイエットで成功するに足るマインドがないからです。

 

感情等の自制やタスクの設定と日々の行動管理など、
そういったことができてない。

 

できてない状態で便利そうな商品などを買っても、
根本的なマインドが整ってないのですから、
使いこなせずにやっぱり成功できないのです。

 

これはどんな分野も同じでどれだけ便利な道具を持っても、
それを使いこなせるマインドがなければ成果は出ない。

 

大事なのはどんな道具を手に入れるのかじゃなくて、
どんな道具であっても使いこなせる自分にまずはなることです。

 

マインドを整えるための環境を作ることの大切さ

 

とはいえ、マインドってそう簡単には変わらない。

 

人は大きく意識と無意識の2つの思考を持っていますが、
マインドはざっくり言うと意識して繰り返した行動や意思決定が、
無意識でシステム化されたもの。

 

無意識はシステム化された行動や意思決定をもとに、
自動的に働くことしかできないので、
意識して必要な行動や考え方を身につける。

 

それを繰り返して無意識に学習させることで、
マインドを身につけたり変えたりする必要があります。

 

ですが、意識は働かせるのにすごいエネルギーを使うので、
すぐに息切れして働かなくなっていく。

 

そうなると無意識が優勢になってしまって、
システム化された行動が自動的に繰り返されることになる。

 

例えば間食することを繰り返してシステム化された人が、
ダイエットしたいと間食をやめようとする。

 

意識がきちんと働いているうちは自制心が働いて、
間食をひかえることができるでしょう。

 

だけど、疲れたり他のことに意識を使ったりすると、
エネルギーを消費して意識が働くなっていく。

 

無意識が優勢になって間食するというシステムが働き、
ついつい食べてしまうという状態になってしまい、
新しいマインドも身につかないのです。

 

そういう事態を避けるためにもマインドを整えられる、
意識をきちんと重要なことに向けられる環境を作る。

 

例えば明日の朝食は何にしようみたいな簡単な意思決定も、
将来に大きな影響を与えそうな重要な意思家決定も、
消費するエネルギーは変わらない。

 

なので、簡単な意思決定はしなくてもいいよう習慣化して、
重要な意思決定だけに意識を注げるようにするなど。

 

そういったことをすることが大事になってきます。

 

他にも色々あるのですが意識や無意識を含めた思考の仕組みとか、
意識をきちんと働かせるための考え方などは、
長くなるので別記事で詳しくお話してます。

 

興味があれば参考にしてみてください。

 

 

とりあえず覚えておいてほしいことは、
人には意識と無意識がある。

 

マインドは意識的な行動を繰り返し、
無意識にシステム化することで身につく。

 

だけど、意識はエネルギー消費が激しくて、
すぐに息切れして働かなくなっていく。

 

なので、意識が無駄なことにエネルギーを消費しないよう、
環境を作っていくようにする。

 

環境ができるとマインドが身につきやすいので、
ぜひ実践してみてほしいなと思います。

 

 

では、今回はここまでです。

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