
マーケター・思考設計士。個人や中小規模ビジネス向けに、マーケティング戦略のアドバイスを主におこなっている。
僕はビジネスでも他のどんな分野でも成功するためには、
きちんと思考することがもっとも重要だと考えてます。
ですから、このサイトにしてもビジネスのテクニックとかは、
あまり発信していません。
自分でテクニックや方法論などを生み出せるような、
思考力を根本から向上させるのに役立つようなもの、
考え方の傾向などを中心に情報発信してます。
だけど、それらはあくまでも今の自分の思考を、
最大限ビジネスという分野で活かすためのもの。
そこから一歩踏み込んで知っておいてほしいことは、
思考は自分自身で能動的に設計できるということです。
思考と聞くと生まれつきある程度決まってると思ってる人が多い。
頭のいい人とかをみてあの人は地頭が違うとか、
そのような言葉を使ってしまう人もいます。
確かに生まれながらに思考に有利な特徴を持つ人はいますし、
生来的なものゆえ後天的に変えられない部分もある。
だけど、自分自身である程度自由に変えられる部分もあって、
それを利用し後天的に思考を設計することができる。
自分の達成したい目標や目的に適切な思考を、
自分の意思で作り上げていくことができるのです。
思考には2つの種類がある
自分で思考を作り上げていくためには、
人は2つの種類の思考を持っていることを、
まずは知っておかないといけません。
なお、この2種類の思考については別記事で、
詳細を詳しくお話しています。
長いのですが思考を最大限活用したいと思っているなら、
必ず役に立ちますので時間があればぜひ一読してみてください。
ここではざっくりと概要だけお話しますが、
まず難しいことを考えられるけど、
エネルギー消費が激しい。
いわゆる意識を使っておこなわれる思考。
もう1つ、慣れ親しんだものや生まれつきの特徴、
感情の動きによって意識よりも早く強く、
自動的に無意識でおこなわれる思考。
ざっくりわけるとこの2つがあるのです。
多くの人が考える思考は前者の意識的なもので、
世の中にある思考活用術みたいなものの多くも、
それをいかに活用するかについて論じています。
だけど、実際に人の意思決定や行動の多くを支配しているのは、
後者の無意識的な思考です。
無意識で思考し決断されたことに対して意識的な思考は、
主に自制という形で影響を与えますが、
先に話したようにエネルギー消費が激しい特徴がある。
そのため、常に自制し続けるということはできず、
大抵の場合その時は無意識的思考を正当化して、
後から振り返って冷静に評価するという形になります。
言葉だけだとわかりづらいかもしれませんが、
例えば疲れてるときに感情的になりやすいとかは、
意識的な思考が働かず自制が難しい状態であるためです。
で、後になって意識が回復してくると、
その時の言動などを後悔し、
次はやらないなどと改めて決心するみたいな。
この一連の流れは意識的なものと無意識的なもの、
2つの思考の関係をうまく表現していると思います。
ようは、人は基本的に無意識によって思考し、
それが日々の言動に反映されている。
意識はそれを自制するか後から振り返って、
次にどうしようかなどについて思考するのです。
思考を設計するとは無意識を設計すること
無意識はその名の通り意識できないものですが、
確かに自分に影響を与える思考をおこなっている。
しかも、基本的には意識よりも影響力が強い。
ですから、思考を目的や目標達成に最大限活かすために、
能動的に設計していくということは、
無意識をある程度自由に扱えるようになるということです。
無意識が自分にとって有益な思考を、
自動的にしてくれるようにする。
そのために何をどのようにすべきかを、
意識で考えて実際に行動していく。
それが思考を設計することの基本です。
無意識の設計には習慣化が大事になる
では、無意識を実際に設計するには何をすればいいのか?
大事なのは習慣化です。
習慣っていうのは自分が意識して繰り返しおこなってきた、
思考やそれによる意思決定や行動が慣れ親しんだものとなり、
無意識で自動的にエネルギーを使わずにおこなえる状態。
ようは意識的な思考を無意識的な思考に移し替えるものです。
ですから、習慣を自由に作り出すことができるようになれば、
無意識を自由に設計することにつながります。
なので、習慣化の知識はぜひ身につけてみてください。
このサイトでも習慣化についてお話している記事があるので、
そちらも参考にしてみてもらえればと思います。
思考が変われば全てが変わる
それが意識的なものか無意識的なものかはともかく、
人の意思決定や行動は思考からはじまる。
ですから人の営みの全ては思考から始まると言っても、
決して過言ではないと僕は思ってます。
そして、思考が変われば全てが変わる。
無意識的なものををきちんと意識的に設計し、
思考を適切に扱うことができるようになれば、
大抵のことは実現できるようになる。
なので、思考をきちんと扱うことには、
ぜひ時間をかけてみてください。
それに見合うものをきっと手にできますよ。
では、今回はここまでです。