インプットするなら知っておきたい知識と知恵の違い
【記事執筆者】水川健人
マーケター・思考設計士。個人や中小規模ビジネス向けに、マーケティング戦略のアドバイスを主におこなっている。
【価値あるものが正しく認められるビジネス業界】を目指して日々活動中。

 

この記事を開いてくれるあなたはまず間違いなく、
普通より勉強熱心だと思います。

 

自分で言うのもあれですがこんなタイトルの記事、
学ぶ気がなければ開かない。

 

インプットしてより良い自分になろうと、
少なからず考えていると思います。

 

であるなら知っておいてほしいのが知識と知恵の違いです。

 

2つの違いを理解しているのといないのでは、
インプットの質が段違いに変わってきます。

 

加えて知らないとインプットの大半が無駄になり、
なんの意味もなかったという事態もありえるのです。

 

知識と知恵の違いとは

 

では両者の違いとはなにか?

 

知識とは誰がみても明らかな客観的な事実、
現実を説明するものといっても良いです。

 

対して知恵とはある人の主観によって蓄積された、
その人のなりの現実を説明するためのもの。

 

ようは両者の違いとは主観的な意見であるか、
それとも客観的な事実であるかということです。

 

例えば統計的なデータっていうのは知識ですが、
データからどのようなことを読み解くのかは知恵。

 

データという知識はただそうであることを説明するだけ、
知恵という人の主観的視点がそこに意味を見出すのです。

 

どんな情報にも知識と知恵が混ざっている

 

両者の違いを知ったうえで知っておきたいのは、
それが人の発信した情報である場合。

 

どんな情報にも知識と知恵が混じっているということ。

 

例えばある著者の書いた一冊の本というのは、
その人が現実を生きてきた中で触れてきたもの。

 

つまり知識をベースにそれを乗り越えたり、
意味づけしたり解釈したりすることで、
自分なりの知恵を形作ってきた。

 

それをまとめたものなのです。

 

インプットするなら知識と知恵を区別する

 

ここからが本題。

 

インプットを無駄にせず最大限のものを得たいのであれば、
知識と知恵を区別する意識を持たなければなりません。

 

というのも、大抵の人は知識と知恵を一緒くたにして、
自分にとって良いと思う人からインプットしています。

 

例えば尊敬する人やあこがれの人、親しい人など。

 

そういった人からの言葉(情報)をそのまま受け入れる、
そんな経験あなたにもありませんか?

 

あるいは価値観が合わない、嫌い、赤の他人、
そんな人の言葉をすべて否定したり。

 

ですが、先にお話したようにどんな情報にも、
程度の差こそあれ知識と知恵が混じっています。

 

それはつまりどんな情報にも一定の現実があり、
また主観的な考えでしかない部分もあるのです。

 

ですから、自分にとって良いと思える人であろうと、
できれば付き合いたくないような人であろうと。

 

そこには揺るぎない現実的な部分があり、
それはなんであれ受け入れなければならない。

 

それができなければ現実を見落とすか見誤り、
間違った方向に進んでしまうこともあります

 

逆に知恵であるものは必ずしもあなたに当てはまる、
役に立つものではない。

 

そういうものは意識的に排していきながら、
自分なりの知恵を形作る必要があるのです。

 

インプットするうえではこのことをぜひ、
意識してやってみてください。

 

それだけでも質が一気に上がり、
得られるものも大きくなりますよ。

 

たちの悪い情報を見極めるための2つの考え方

 

ここからは少し余談です。

 

インプットの質を上げるために知識と知恵、
両者の違いを意識することでたちの悪い情報。

 

例えば自分の都合の良い方向に相手を誘導するようなもの、
相手を錯覚させ本質とは大きく違う面を見せるようなもの。

 

そういった情報から身を守るために、
見極める考え方を2つ紹介します。

 

まず1つは知識と知恵をうまく混同させる、
勘違いさせるような情報は気をつける、です。

 

例えば先にもお話したように統計は知識ですが、
そこから何を読み取るのかは知恵。

 

なので、統計にどのような意味があらわれるのかは、
読み取る人の主観的な思想や価値観によるところが大きい。

 

ですが、他人を自らの思想や価値観の賛同者に変える、
自分にとって都合の良い人間に変えようと考える人は、
統計的事実と意味を混同させるのがうまいのです。

 

あくまでも主観的な知恵である事実をあたかも、
客観的な現実であるかのように錯覚させます。

 

政治アナリストの伊藤惇夫さんという方がテレビの番組で、

 

数字は嘘をつかないが嘘つきは数字を使う

 

という言葉を残しツイッターとかで多用されてますが、
これは的を射た表現だなと思います。

 

数字はありのままの現実を表現するものですが、
そこに自分の意見をうまく混ぜ込むことで、
それを現実と偽り信じ込ませる。

 

そういう手法にうまくのせられないためにも、
知識と知恵の違いを意識しておくのが大事です。

 

 

もう1つは現実の裏に現実を隠す、です。

 

例えばせどりや転売などで稼ぐ系の情報発信の中に、
売上100万円稼げるみたいな数字を使った実績で、
人を集める手法を使う人がいます。

 

だけど、せどりとかって当然仕入れにお金がかかってるので、
売上から諸経費を引くとそんなに利益が残らないこともある。

 

下手なやり方だと利益率1%とかになる場合もあって、
100万円売上が上がっても利益は1万円とかになります。

 

もちろん赤字もありうるわけです。

 

なのでせどりや転売では売上ではなく利益率が大事で、
どれだけうまく利益率を上げられるかが成果に直結する。

 

だけど利益率には触れず大きくなる売上のみを使い、
あたかも大きな成果であるように相手に錯覚させる。

 

これが、現実の裏に不都合な現実を隠し、
あたかも華やかなように見せかける。

 

そうして相手を都合の良いように誘導する手法の一形態です。

 

他にもバリエーションはありますがたちが悪いのは、
別に嘘をついてるわけではないことですね。

 

ただ不都合なことを隠してるだけなので、
初心者などだと見破るのが難しい。

 

これに対処するにはどこまでそれに対して知識をつけるか、
つけるために深掘りできるかという意識を持つのが大事です。

 

 

以上、たちの悪い情報から身を守る、
2つの考え方についてお話しました。

 

これからインプットする時にはぜひ、
活用してみてもらえばと思います。

 

 

では、今回はここまでです。

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