
マーケター・思考設計士。個人や中小規模ビジネス向けに、マーケティング戦略のアドバイスを主におこなっている。
この記事ではノウハウコレクターを脱出するために、
絶対に身に着けておかなければならないものについて、
詳しくお話ししようかと思います。
ネットビジネスでノウハウコレクターと言えば、
成果が出ない人の代名詞みたいに使われることが多いです。
ですが、ノウハウコレクターには2種類、というか2段階あります。
ノウハウコレクターの中でもまったく成果は出ないし、
おまけにこれからも出ないだろうという人は本当にごく1部なのです。
そして、それ以外のノウハウコレクターは、
あるものを身につければ飛躍的に成長し、
大きな成果を上げることができるようにもなります。
なので、今回はそんなノウハウコレクターの2段階と、
身につけることでノウハウコレクターを脱出し、
大きな成果を上げられるようになる方法についてお話しします。
ただ、今回はかなり厳しいことをお話ししていますので、
本当にノウハウコレクターから脱出したいという場合にのみ、
先を見てみてください。
ノウハウコレクターとは
ではまず、ノウハウコレクタとはどのようなものなのかについて、
少しお話ししておきます。
一般的に言われるノウハウコレクターとは、
ノウハウばかりが増えて成果は一切、あるいはほとんど出ない人。
このような感じでしょう。
これをもうちょっと詳しく言うと、
かけたエネルギー量に比例した成果が出ない人のことを、
ノウハウコレクターと言います。
かけたエネルギーとは、例えばお金や時間、行動などです。
- 何百万とお金をかけて商材をかったりセミナーに出たりする
- 勉強に数百、数千時間をかける
- 寝る間を惜しんでまで行動し続ける
本来ならこれだけやれば間違いなく成果は出る。
それぐらいのエネルギーを投資しているのに、
なぜか成果が出ない。
成果が出ないからまたノウハウを追い求めてエネルギーを費やし、
それでも成果が出ずにまた……。
このようなループにハマっている人を、
ノウハウコレクターというのですね。
ノウハウコレクターの2つの段階
ノウハウコレクターについて簡単にお話ししたところで、
ノウハウコレクターの2段階についてお話ししましょう。
最初にもお話ししたように、ノウハウコレクターには2段階あり、
自分がどの段階のノウハウコレクターなのかを知ることで、
ノウハウコレクターから脱出する糸口がつかめます。
ではその2段階ですが、まず1段階目を、
アルバイトマインドのノウハウコレクターと呼んでいます。
で、2段階目を、穴埋めマインドのノウハウコレクターと呼んでいます。
アルバイトマインドのノウハウコレクター
アルバイトマインドのノウハウコレクターとは、
厳しいことを言いますが何をしても成果を出せないタイプ、
段階のノウハウコレクターです。
ちなみに、アルバイトマインドとは誰かの仕組みに乗っかって、
成果を出すというマインドです。
例えば皿洗いのアルバイトがあったとしますよね。
お皿をひたすら洗うだけで時給1000円とかもらえるアルバイトです。
ですが、もしこのアルバイトを辞めて、
皿洗いだけして時給1000円稼ごうと思っても無理なのはわかりますよね。
アルバイトの雇い主が皿洗いをしてもらうことで利益が出る仕組みを作ったから、
皿洗いという単純作業をこなすだけで1時間に1000円ものお金を稼げる。
つまり、そのビジネスの仕組を借りて稼いでいるのがアルバイトなのです。
そして、アルバイトマインドのノウハウコレクターの特徴が、
アルバイトのように相手の仕組みで稼がせてもらおうと思っている。
相手に成果を出させてもらえると思っているところにあります。
つまり、自分自身で成果を出すという思考がなく、
誰かの力で出させてもらえる、出させてくれると思っているのです。
なので例えば、
「あなたが初心者でもなんでも関係ありません!
このコミュニティに所属すれば、0から1億円まで、
私が全員必ず稼がせます!」
みたいな感じの、普通なら怪しくて手を出さないようなものに手を出す。
でもその実態は詐欺まがいで、まったく成果も出せず、
さらになぜか、同じようなことを繰り返したりします。
とにかく楽して、考えずに、努力せずに、
相手に稼がせてもらおうというのが最大の特徴です。
で、この段階のノウハウコレクターはまず、
どんなものでも成果を出すのは自分ということに気づく必要があります。
ノウハウや誰かが稼がせてくれるのではなく、
全ては自分自身がやるしか無いということに気づくのです。
例えば情報商材でノウハウを学んでも、
そのノウハウが稼がせてくれるわけではありません。
そのノウハウを元に自分が実践したり、色々経験を積んだりして、
ようやく成果がでるようになるのです。
なので誰かに教えてもらえる、成果を出させてもらえる。
このような自分以外にすべてを委ねるような思考をしているうちは、
責任を全て相手に押し付けて自分自身に一切責任はない。
悪いのはノウハウであり、その提供者であるという考えになってしまい、
それはつまり自分自身を成長させるという考えを持てないということ。
このような思考では、ネットビジネスはもちろん、
投資やその他あらゆるノウハウを学んだとしても、
決して成果を出すことはできないでしょう。
仮に運良く稼げたとしても一時的なもので、
稼ぎ続けることは間違いなく無理です。
なので、まずは全ては自分次第ということに気づき、
自分自身を成長させるという考え方を身につけないと、
ノウハウコレクターから脱出することはできません。
穴埋めマインドのノウハウコレクター
2段階目は穴あきマインドのノウハウコレクターです。
ちなみに、ほとんどのノウハウコレクターはこの段階で、
自分自身が成果を出す、自分を成長させたい。
このような考え方をすでに持っていますので、
成果を出すための最低限の土台はあるのです。
ですが、このタイプのノウハウコレクターには大なり小なりある特徴があり、
それが成果でないことに直結しています。
その特徴とは、穴を埋めたいという欲求を持っていることです。
ちなみにこの穴とは、知識の穴のことを指します。
例えばブログを使ったアフィリエイトで成果を出したくて、
教材などを買って勉強しているとしますよね。
そこで色々知識を得るわけですが、
知識を得ると知識の穴というものができます。
何か1つを知ると、それに関連する別の疑問が生まれるのです。
そして多くの人は、この知識の穴がある状態を足りない状態だと思い、
この穴を埋めたいと思うのですね。
ブログ記事の書き方を勉強してたらSEOという知識の穴ができて、
SEOについて勉強し始めたらHTMLとかCSSなどの穴ができて、
それを勉強していたらまた別の穴ができて……。
といった、知識の穴をひたすら埋める作業、勉強に入ってしまい、
それでノウハウだけがとにかく増えていく。
だけど、成果を出すことに直結する作業などにはあまり力を入れられず、
結果として成果がまったく出ないなどということが起こるのです。
また、あまりにも多くのノウハウを得すぎたせいで、
そもそも何をして良いのかわからないということもあります。
こういう状態を知識太りと呼んだりしますが、
とにかく知識、ノウハウが付きすぎて、
身動きが取れなくなるのです。
ノウハウコレクターを脱出するために身につけるべきもの
ここまでノウハウコレクターと、
その2段階についてお話ししてきました。
ここからはノウハウコレクターを脱出するために、
絶対に身につけておかなければならないものについてお話しします。
ただ、先程もお話ししましたが、
アルバイトマインドのノウハウコレクターは、
まず自分次第という考え方を持つことが必要です。
ここでお話しすることは、穴埋めマインドを持っている人、
常にノウハウが足りない気がする、あるいはノウハウをつけすぎたという人が、
一気に成果を出すために成長するために身につけるべきもののことになります。
ではその身につけるべきものとは、
全体像を把握して詳細を学んでいくという意識です。
どういうことかというと、例えばネットビジネスで稼ぐことが目的で、
そのためにSEO、検索エンジンで上位表示させる方法というノウハウを、
勉強するとします。
ちなみにネットビジネス、アフィリエイトなどではSEOが重要で、
これを身につければ稼ぐに困ることはないとまで言われることもあります。
ですが、実際にはSEOというノウハウを身につけても思うように稼げない人がいて、
その理由がネットビジネスで稼ぐための全体像を知らないからです。
ネットビジネスで稼ぐためのどこで、
そのSEOというノウハウを使えば最大限の効果を発揮するのか。
それがわかっていないなら、少なくともネットビジネスで稼ぐうえで、
SEOのノウハウなんてほとんど価値がないわけです。
つまり、ノウハウとはただの仕組みの1部品でしかなく、
その部品をどのように組み立てて1つの大きな仕組みを作るのか。
ノウハウを効果的に組み立てて、望む成果を出すための仕組みを作るのかが、
1番重要ということです。
なので、まずはノウハウという細かい部品に目を向けるのではなく、
全体像を把握することで、本当に必要なノウハウというものがわかり、
今まで学んできたことが1本の線でつながる感覚を得られます。
そうすると、今ままで稼げなかった期間が嘘のように一気に成長できる。
ノウハウコレクターを脱出することができるんですね。
ノウハウが重要なのではなくノウハウの使い方が重要
今回のお話しは、僕がこのサイトを開設した大きな理由の1つ。
ノウハウという知識やスキルは、
それを持っていることが重要ではなく、その使い方を知っていることが重要で、
それを伝えたいということに最も直結した内容でした。
まあ、ノウハウの使い方と言われてもイメージしづらいかもしれませんが、
これはパズルで考えるとイメージしやすくなります。
まずノウハウとは、パズルの個々のピースです。
そして何か、例えばネットビジネスで成果を出すとは、
ノウハウというピースを使ってパズルを完成させることです。
では、このパズルを完成させるために、
ノウハウコレクターは何をしているのかというと、ピースをとにかく集めています。
もちろん、パズルなのでピースを集めるのは大事というか必須です。
ですが、成果を出すとはパズルを完成させることで、
そのピースを使って1枚の完成品を作るという作業が待っています。
しかし、いざ完成品を作ろうとしてもうまくできません。
なぜなら、完成品の絵柄を知らないので、
ピースの1つ1つを手探りではめていかなければならないからです。
でも、もし完成品がどのような絵柄なのかを知っていれば、
ピースの絵柄から完成品のどのあたりのものなのかがわかり、
適切な部分に配置できるようになります。
なので完成品、あなたが成果を出したい何かの全体像をまずは把握して、
そのうえで必要なピースという従来のノウハウを学んでいく。
全体を把握して詳細を詰めていくという、
たった1つこの意識を持つだけで、きちんと作業や勉強をしているなら、
ノウハウコレクターから脱出できるでしょう。
自分が穴埋めマインドのノウハウコレクターだと思うなら、
ぜひ試してみてほしいと思います。
では、今回はここまでです。