【良い習慣を身につける方法】三日坊主にならずに行動を習慣化させるには
【記事執筆者】水川健人
マーケター・思考設計士。個人や中小規模ビジネス向けに、マーケティング戦略のアドバイスを主におこなっている。
【価値あるものが正しく認められるビジネス業界】を目指して日々活動中。

 

今回はプラスの習慣を身につける方法について、
詳しくお話ししていきたいと思います。

 

人間は理性の生き物でもなければ、本能の生き物でもない。
人間は習慣の生き物である。

ジョン・デューイの言葉より引用

 

これは、アメリカの哲学者で教育などにも大きな影響を与えた、
ジョン・デューイという方の言葉です。

 

人の行動の大半は身につけた習慣であるということ。

 

なので、良い習慣を身につければ良い行動が生まれ、
それは良い結果を引き寄せ人生をより良くできます。

 

逆に悪い習慣を身につければ悪い行動が生まれ、
それは悪い結果を引き寄せ人生を悪い方向に進めます。

 

例えばビジネスで成功したいと思った時、
毎日勉強する習慣がついている人と、
毎日ゲームをする習慣がついている人。

 

どちらが成功に早く近づけるかは一目瞭然です。

 

とはいえ、こうしてこの記事を開いてくれているということは、
良い習慣を身につけたいと思っているはずですので、
このようなことは言わなくともわかっていると思います。

 

ですが、三日坊主という言葉もあるように、
何かを長い期間やり続けられるようにすること、
つまりは習慣を身につけるというのは簡単ではありません。

 

がむしゃらに努力すれば身につくようなものではなく、
きちんとした戦略を元に行動する必要があるのです。

 

 

今回はそんな戦略的な行動をとることで、
良い習慣を確実に身につける方法について、
詳しくお話ししていこうと思います。

 

そもそも良い習慣とは

 

習慣を身につける方法をお話する前に、
そもそも良い習慣とは何かについて少しお話します。

 

というのも良い習慣とは言いますが、
何を良い習慣とするかは人によって異なるからです。

 

先ほども言いましたがこうしてこの記事を読んでいるということは、
少なからず良い習慣を身につけたいと思っていますよね。

 

ではなぜ、良い習慣を身につけたいと思ったのでしょうか?

 

何かを達成したい、成功をつかみたい、人生を好転させたい。

 

目的はなんでも構わないのですがその目的を明確にして、
目的達成に必要な習慣を身につけないと意味がない。

 

どころか、良い習慣を身につけたように思えても、
それが目的達成になんの効果もなければ、
むしろ悪しき習慣となって無駄な時間を使うことになります

 

なので、自分にとって良い習慣とは何なのかを、
まずはっきりさせること。

 

習慣を身につけるうえで、これだけは最初にやってほしいと思います。

 

習慣を身につけるうえで最大の障害とは

 

では、ここからは本題である習慣を身につける方法について、
詳しくお話ししていきましょう。

 

まず、習慣を身につけるうえで、
最大の障害とは何なのかについてです。

 

そして、これは多くの人が勘違いしてしまうことなのですが、
習慣を身につけるうえで、その目標の高さはさほど問題ではありません。

 

例えばこれまで日常的に勉強する習慣がなかった人が、
毎日勉強する習慣を身につけたいとします。

 

この時、毎日1時間の勉強の習慣と2時間の勉強の習慣。

 

ぱっと見ると2時間勉強する習慣を身につけるほうが、
難しいように感じるのではと思います。

 

ですが、実際にはそうではありません。

 

毎日勉強する習慣がない人にとっては、
1時間だろうと2時間だろうと同じぐらい難しい。

 

それどころか30分ほどの勉強であっても、
それを習慣にする、長期間継続し、
日常の一部として定着させるには大きな労力がかかります。

 

ようは、習慣を身につけるうえでの最大の障害は継続

 

これまで日常的にやってこなかったことを、
継続してやり続けることそれ自体が、
最も難しいことなのです。

 

つまり習慣を身につけるとは、いかに挫折せずに、
ある行動を継続してやり続けられるかにかかっているということ。

 

そして、1度継続して行動する癖がついたのなら、
それを拡大するのは簡単です。

 

30分毎日継続して勉強する習慣がついたなら、
時間が許す限りそれを伸ばすことに、
そこまでエネルギーは必要なくなります。

 

 

ということで、とにかく継続こそが最大の障害であることを、
まずは覚えておいてください。

 

習慣は大きく2つに分けられる

 

次に習慣には大きく分けて2種類あるということについて、
詳しくお話しします。

 

習慣と一口に言いますが、大きく分けると2つに分けることができ、
これを理解しておかないと挫折する可能性が高くなるのです。

 

では、その2つの習慣とは"やる習慣"と"やらない習慣"です。

 

 

やる習慣とはそのままの意味の習慣。

 

継続してある行動をすることで、
それが日常の一部になったもののことを言います。

 

一般的に言われる習慣のことで、習慣を身につけると聞くと、
多くの人が思い浮かべるものですね。

 

ですが、もう一つのやらない習慣については、
あまり意識する人がいません。

 

このやらない習慣とは、
何かをやらないことを継続してやり続ける習慣です

 

そして、このやらない習慣をきちんと意識しないと、
高確率で途中で挫折します。

 

というのも、ある習慣を身につけるというのは、
ある習慣をやらないようにすることと同じだからです

 

 

例えば、毎日8時間の睡眠をとっている人が、
毎朝1時間早く起きる習慣を身につけたいとします。

 

この時、睡眠時間を削らずにこの習慣を身につけるなら、
当然ですが毎晩1時間早く寝ることが必要です。

 

ということは、これまで睡眠前の1時間にやっていた習慣を、
やらないようにする必要がある。

 

睡眠時間を削るなら、これまでの毎日8時間寝るという習慣をやめ、
7時間寝るという習慣にする必要があります。

 

人の一日は24時間以上にはなりえないので、
新しい習慣を身につけるということは、
その分の時間を確保するということ。

 

それは、古い習慣をやり続けないということであり、
継続して何かをやらない習慣をつけることと同じ。

 

つまり、人は1つの習慣を身につける時、
実は2つの習慣を同時に身につける必要があるということです

 

これをきちんと理解しておかないと、
習慣にしたい目標を決めるときに、
自分が思った以上に無茶な目標をたててしまう。

 

そして、挫折するということがおきてしまうので、
覚えておいてほしいと思います。

 

習慣を身につける具体的な方法

 

ここまで、習慣を身につけるうえでの最大の障害と、
習慣には2種類あるということについてお話ししてきました。

 

ここからは、これら2つのことをふまえて、
良い習慣を身につける具体的な方法をお話ししていきます。

 

とは言ってもやることは単純です。

 

  1. 習慣にしたい行動目標をたてる
  2. ひたすら行動する

 

これだけです。

 

習慣にしたい行動目標をたてる

 

まず習慣にしたい行動目標をたてるわけですが、
成否の9割はこの目標のたて方にあります。

 

先ほどお話ししたように継続が最大の障害なので、
継続できる目標をここできちんとたてること。

 

そうすれば、習慣を身につけたも同然というわけです。

 

では具体的な目標のたて方ですが、
以下の3つのポイントをもとにたてていきます。

 

  1. 目標は1つずつ(2つ以上の習慣を同時に身につけようとしない)
  2. 目標はストレスなくできる最低ラインで、上限を決めない
  3. 別の要因に左右される目標をたてない

 

目標は1つずつ(2つ以上の習慣を同時に身につけようとしない)

 

1つめは目標は1つずつ、です。

 

先ほどもお話ししましたが、
今まで日常的にやっていなかったことを、
習慣として日常の1部とすること。

 

それは、これまでできなかったことを、
できるようになるということで、
それ自体がすでに難しいことです。

 

難易度的には新たなスキルを1つ身につけるようなもので、
一朝一夕でポンと身につくものではありません。

 

さらに、これも先ほどもお話ししましたが、
1つの習慣を身につけるということは、
やる習慣とやらない習慣の2つを身につけるということです。

 

なので、2つの習慣を同時に身につけようと思ったら、
その実4つの習慣を同時に身につけようとするのと同じこと。

 

そして当然ですが、これまでできなかったことを同時に4つ、
一気に身につけるのはかなり難しいのはわかると思います。

 

なので、とにかく目標は1つずつを、
確実に1つの行動を習慣とすることを意識しましょう。

 

そして、ここで1つだけ気をつけてほしいのが、
意図せずに2つ以上の目標をたててしまうことです

 

例えば毎朝決まった時間に起きて出社するサラリーマンが、
毎朝1時間勉強する習慣をつけたいとしますよね。

 

ということは毎朝1時間勉強するには、
毎朝1時間早く起きる必要がある。

 

この1時間早く起きるというのも、
これまでできなかったことを習慣にするということ。

 

なので、毎朝1時間勉強するという習慣を身につけるには、
毎朝1時間早く起きるという習慣を先に身につける必要があるのです。

 

ですが、意識してないと、
この2つを同時に身につけようとしてしまうのですね。

 

このように意図せず複数の目標をたててしまうこともあり得るので、
気をつけましょう。

 

目標はなるべくストレスなくできる最低ラインで、上限を決めない

 

2つめは目標はなるべくストレスなくできる最低ラインで、
かつ上限を決めないようにすること。

 

習慣にしたい行動をとった時に苦痛を感じない、
ストレスを感じない最低ラインを、まずは目標として決めます。

 

この時、仮に最低ライン以上の行動を習慣として身につけたい。

 

例えば30分以上勉強するとちょっときついなと感じるけど、
1時間の勉強を習慣として身につけたい場合でも、
目標の最低ラインは無理のない30分に合わせます。

 

何度もお話ししていますが継続することそのものが、
習慣化の最大の障害。

 

そして、継続できない最大の原因は無理をすること。

 

なので、目標は無理のない範囲でたてないと、
そもそも継続することすらできないのです。

 

ですがそれだと本来身につけたい習慣を身につけられないので、
ここで上限を決めないようにします。

 

先ほどの勉強の例なら最低30分とすることで、
上限は決めずにいくらやっても良いようにするのです。

 

こうすれば、無理をせずに毎日の行動目標を達成でき、
かつ自分が目標とする習慣行動に挑戦することもできます。

 

逆にきちっとしすぎる、ゆとりのない目標を立てると、
3つめのポイントで詳しくお話ししますが、
別の要因で目標を達成できないなどの状況が起こる。

 

そのままやらなくなって挫折ということもありえますので、
最低ラインと上限を定めないことで、
ゆとりある目標をたてることを意識しましょう。

 

別の要因に左右される目標をたてない

 

3つめは別の要因に左右される目標をたてないことです。

 

例えば毎朝勉強する習慣を身につけたいのだけど、
仕事などで毎朝家を出る時間が不定期な場合。

 

この家を出るという別の要因のせいで、
毎朝勉強するという習慣が達成できない可能性がありますよね。

 

このように別の要因によってたてた目標をこなせない。
そんな状況が起こらないような目標をたてることが大事です

 

例えば毎朝1時間じゃなくて、1日総計1時間にするなどで、
ゆとりをもたせたりすると良いでしょう。

 

または、絶対にその時間には予定を入れない、
どんな誘いや仕事も断ると決める、
という方法もあります。

 

とにかく、別の何かが原因で、
達成できないような目標をたてないことを意識しましょう。

 

 

以上、3つのポイントを意識してまずは目標をたててみてください。

 

ひたすら行動する

 

目標をたてたら後は習慣になるまでひたすら行動するだけです。

 

とはいえ、ゴールも見えずにひたすら行動するのは大変ですので、
とりあえず3週間継続するようにしましょう。

 

ちなみに3週間という数字は根拠ないものではなく、
行動心理学で実際に研究され、導き出されたものです。

 

人は意識して行動し続けると3週間ほどで、それを意識せず、
無意識の状態でエネルギーをほとんど使わず行動できるようになる。

 

これを行動心理学ではインキュベートの法則といい、
無意識で行動できることがすなわち習慣化したということです。

 

なので、まずは3週間をめどに継続して行動してみてください。

 

あとは自分を責めないことです。

 

今回何度もお話ししていますが習慣を身につけるということは、
できないことをできるようにするプロセスであり、
それ自体が難しいもの。

 

はじめのうちはどんなに小さな行動目標でも、
うまくできなくて当たり前なのです。

 

なので、「こんな小さなこともできないなんて自分はだめだ!」
と自分を責めないようにしましょう。

 

ただ、できなくてしょうがないと思考停止するのではなく、
できなかったらなぜできなかったのかを分析するのは大事です

 

今回お話しした3つのポイントを意識して行動の目標をたてれば、
達成できないということはまずありえません。

 

達成できなかったということは、
1つ以上の目標をたててしまっている、
行動目標の最低ラインが自分が考えていたより高い、
別の要因に邪魔されて達成できない目標をたててしまっている。

 

この3つの原因のどれかに当てはまるはずです。

 

なので、どれが原因かを特定し、それを改善して、また行動する。

 

これを繰り返すことで3週間きちんと、
継続して行動し続けられるようにしましょう。

 

そうすれば、きちんと良い習慣を身につけることができます。

 

習慣を身につけるとは"1つのことを継続する力"を身につけるということ

 

今回、良い習慣を身につけるというテーマで、
いろいろお話ししてきました。

 

で、ほんとに何度もお話ししたことですが、
習慣を身につける最大の障害は継続。

 

つまり、習慣を身につけるとは、
1つのことを継続する力を身につけることと同じです。

 

そして、この1つのことを継続する力が身につけば、
人生は本当に良い方向に進みます。

 

というのも、現代では様々なあらゆる分野のあらゆる情報が、
ネットを通じて簡単に手に入る時代。

 

それは確かに便利なことではありますが、
1つのことに集中するという点においては最悪です。

 

様々な情報とは様々な誘惑。

 

隣の芝は青く見えるという言葉もあるように、
自分が知らない情報などはよく見えるもの。

 

そのせいで行動がぶれて定まらない、
1つのことに集中して行動し続けるということが、
かなり難しくなっているのです。

 

だからこそ、良い習慣を身につけること、
"自分にとって"良い行動を継続し続けられることは、
1つのことに集中して取り組むよい方法になります。

 

今回、良い習慣の定義や身につける具体的な方法まで。

 

1通り解説しましたので、ぜひ自分にとって良い習慣を身につけ、
人生をより良いものに変えるきっかけになればと思います。

 

 

では、今回はここまでです。

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