思考力がないのを改善したいなら真っ先にやるべきこと
【記事執筆者】水川健人
マーケター・思考設計士。個人や中小規模ビジネス向けに、マーケティング戦略のアドバイスを主におこなっている。
【価値あるものが正しく認められるビジネス業界】を目指して日々活動中。

 

この記事を開いてくれたということは何かしらが原因で、
自分には思考力がなく改善したいと思ってるでしょう。

 

もしかしたら、これまで思考力を高めるための方法とか、
テクニックなどをいろいろ学んで自分なりに実践もしてきた。

 

それでも改善しなかった経験があるかもしれません。

 

であるならこれからお話することは役に立つと思います。

 

多くの人は思考力を改善してきちんと思考したいと思った時、
何かしら方法論やテクニックが必要だと考えがちですが、
それ以前に絶対にするべきことがあります。

 

それができてなければいくら方法論などを実践しても、
思考力がないのを改善することはできません。

 

逆にそれさえできればいきなり思考力が高まる場合もあります。

 

では、何をすればいいのかというと意識のエネルギー管理です。

 

思考力がないのはなぜなのか?

 

意識のエネルギー管理がなぜ必要かをお話するにはまず、
思考力がないのはなぜかについてお話する必要があります。

 

思考力っていうのは正直なところ先天的な要素が絡むことがあって、
生まれつき思考に長けた特徴を持ってる人とそうでない人がいる。

 

研究者とかになれるような人はそんな特徴を持ってることが多く、
持ってない人は思考をうまく活用するのが難しいこともあります。

 

ですから求める思考力のレベル次第では先天的なものが、
大きな影響を与えることもある。

 

ですが、ある程度のレベルなら能動的に鍛えることで、
誰でも改善し高めることができるのです。

 

だけど、世の中にはちょっと考えればわかりそうなことすら、
考えられずに大きな失敗などをしてしまう人がいます。

 

明らかに思考力がないというか思考してないような人がいて、
ではそんな人とある程度思考力のある人の違いは何なのか?

 

なぜ、思考力がないのかというとその理由が、
意識の使い方の違いなのです。

 

そもそも思考と一口に言っても大きくわけると、
意識と無意識でおこなうものがあります。

 

ここでは簡単にお話しますが大抵の人が考えている思考とは、
意識によっておこなわれるもの。

 

能動的で論理的に物事を考えられる思考のことで、
思考力がないと思うのもそういったことが、
うまくできないということでしょう。

 

ですが、実際には意識とは別に無意識で、
自動的におこなわれる思考があります。

 

人は2つの思考によって意思決定したり行動するのです。

 

とはいえ、意識はエネルギーの消費量が多く使い方が悪いと、
すぐに働きが鈍くなっていく。

 

働きが鈍くなると当然ですが能動的な思考ができなくなって、
無意識の自動的な思考が支配的になっていきます。

 

無意識の思考は意識のように論理的な考え方はできなくて、
過去のパターンから似たようなものを見つけてきたりとか、
感情的な思考によって衝動的に意思決定するなどしかできない。

 

ですから慣れ親しんだものとか簡単なもの、
過去に同じような経験があったりするもの以外、
無意識の思考では対処できません。

 

新しい分野や難しい決定などは少なからず意識を働かせて、
能動的な思考で実践していくしかない。

 

だけど、先に話したように意識はエネルギー消費が激しく、
きちんと管理していないとすぐに働かなくなってしまう。

 

つまり、思考する気があるのに思考できないのであれば、
それはほんとに思考力がないわけじゃなく大抵の場合は、
エネルギー不足で意識がきちんと働いてない状態です。

 

ですから、思考力がない本当の原因は、
思考が必要な時にきちんと意識を働かせられない、
意識のエネルギー管理がきちんとでいてないこと

 

そもそも現在の自分が持っている思考力を最大限、
活用することができてない場合が大半なのです。

 

思考力を改善したいならまず意識の扱い方を覚えよう

 

まともに思考を活用できない状態というのは、
スタートラインにも立ててないことを意味します。

 

ですから、思考力がないのを改善したいなら、
まずは意識の扱い方を覚えるのが大事です。

 

人は自分が思っているほど意識を使って、
自分をコントロールできていません。

 

実際には無意識の思考の方が支配的で、
意思決定や行動もきちんと意識を働かせないと、
無意識の自動的な思考によっておこなわれてしまいます。

 

加えて無意識の思考が支配的であったとしても、
自分ではそうだと自覚できない場合が多い。

 

ですから、傍から見ると思考力がないように見える場合も、
自分では意識的に思考して意思決定していると思ってたりします。

 

そういう間違った思い込みに囚われているうちは、
絶対に思考力を改善したりましてや高めるなんてできません。

 

なので、まずは意識がそこまで強いものではないこと、
自分の意思決定やそれによる行動の多くは、
無意識によっておこなわれていることを受け入れることです。

 

そのうえで、意識と無意識の思考の詳細や関係性などを知り、
現時点での自分の思考を最大限活用できるようになることが、
思考力を改善し高めるための第一歩になります。

 

詳細や扱い方などについては長くなりますから、
別記事で詳しくお話していますので、
時間があれば一読してみてください。

 

 

意識的な思考を活用するのに役立つ2つの方法

 

ここまで思考力がない根本的な理由は、
そもそも現時点での意識的な思考を、
最大限活用できてない。

 

だから、まずは意識の扱い方をきちんと覚えて、
思考をきちんと活用できるようになろうとお話してきました。

 

これは一朝一夕でできるようになるものではありませんが、
思考力を根本的に改善したいと思うなら避けては通れません。

 

とはいえ、成果が見えないとモチベーションも続かないと思うので、
最後に比較的短期間で思考を活用できるようにするための、
2つの具体的な方法についてお話しましょう。

 

1つは習慣化です。

 

先に意識はエネルギー消費が多いとお話しましたが、
それはどんなものであれ意識を使用してしまえば、
変わらずエネルギーを消費するからです。

 

自分の人生を左右するような重要なことを考えている時でも、
レストランなどで何を食べようか考えている時でも、
同じように意識はエネルギーを消費します。

 

ですから、比較的重要じゃないことやパターン化できるものは、
意識を使わず自動的におこなえるよう無意識に移し替えてあげると、
意識のエネルギーを節約し思考を活用できる時間が伸びる。

 

この移し替えるというのが習慣化です。

 

習慣化できるものは習慣化してしまい、
意識を働かせなくてよい状態を作ってみてください。

 

個人差はありますがだいたい3週間ぐらい繰り返しおこなえば、
大抵のことは習慣化できるようになります。

 

簡単なことや決まった手順をきちんと決めておけば、
もう少し早くできるようになることもありますので、
ぜひ実践してみてください。

 

なお、別記事で習慣化の方法の詳しい記事も書いてるので、
なかなかできないなどの悩みがあれば一読してもらえると、
具体的にどうすればいいかの指針になると思いますよ。

 

 

もう1つは外部からの刺激の取捨選択です。

 

現代はスマホなどの普及によって誰でも簡単に、
様々な情報を入手することができるようになった。

 

誰かとのメッセージの交換なども簡単になって、
1日に何十何百とやり取りする人もいる。

 

このような簡単に様々なものが入ってくるという状況は、
便利にはなりましたがその一方で意識を使う機会を多くした。

 

だけど、人の脳はこういったものすごい早さで変化する環境に、
即座に対応できるように変化したりはしません。

 

意識を使う機会がいくら増えても意識が働ける時間は、
個人差や訓練での違いはあれどそこまで変わることはないのです。

 

なので、意識に入る情報や気を散らす物事など、
外部からの刺激をきちんと取捨選択することは、
誰もが身につけるべき必須スキルと言っていいでしょう。

 

優先順位をきちんと明確にして現時点で必要なものだけを、
とりあえず受け取れるような環境をまずは作る。

 

思考する時だけでも外部からの刺激の一切を遮断して、
集中して物事にあたれる状況を作るなど、
環境を整えることは意識してみると良いです。

 

人によってはそれだけで思考がクリアになって、
より多くのことを考えることができるようになり、
思考力が上がったと感じることができるでしょう。

 

以上、2つのことは意識の管理のために必要で、
比較的早く結果が見えやすいものでもありますので、
ぜひ実践してみてもらえればと思います。

 

思考力がないという悩みも少なからず改善すると思いますよ。

 

 

では、今回はここまでです。

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