
マーケター・思考設計士。個人や中小規模ビジネス向けに、マーケティング戦略のアドバイスを主におこなっている。
思考力を高めていきたいなら正しい語彙(ごい)力を、
きちんと身につけるのが大事。
語彙力とは思考力を高める下地を作るためのものなんですが、
この記事の内容をしっかり理解して実践してもらうと、
それだけである程度思力は高まります。
例えば他人の甘い言葉などに惑わされず、
しっかりと思考して自分にとっての最適解を導けたりです。
というのも、そもそも思考力がないと悩んでる人は、
語彙力がないことが原因であることが大半。
なので、語彙力をつければ思考力はある程度高まりますし、
思考力を高めるうえで正しい語彙力をつけることは、
避けては通れないことなのです。
そんな重要なことである正しい語彙力とは何なのか、
なぜ語彙力が必要なのかなどについてお話していきます。
思考力を高めるのに必須な語彙力とは
まず、正しい語彙力とは何なのか?
語彙力とは言葉や単語などをどれだけ知っていて、
それを適切な場面でどれだけ使いこなせるかということ。
例えば日本人は日本語で日常的に会話し、
お互いに意思疎通をはかることができます。
これは、日本人が日本語という語彙を豊富に知っており、
それを日常生活で使いこなすことができるからです。
このように、言葉や単語を語彙といい、
使いこなせるレベルのことを語彙力といいます。
で、思考における語彙力というのは思考したい分野で、
関連する語彙を豊富に持っていてかつそれを高いレベルで、
自由に使いこなせるほどの理解力があることをいいます。
例えばビジネスに関する思考力を高めたいと思うなら、
ビジネスで使われる、あるいは役立つような語彙が豊富にあり、
かつそれを人に説明できるぐらいに理解できている。
そうであれば語彙力があるといえるでしょう。
なぜ語彙力が思考力を高めるのに必要なのか
ではなぜ、思考力を高めるのに語彙力が必要なのか?
それは、人は思考したい分野における語彙力がないと、
そもそも思考することができないからです。
例えばですが僕があなたに対して、
「ビジネスで大きな成果を出すにはコピーライティングが最重要だ。」
と、言ったとしましょう。
この時、もしあなたがコピーライティングが何なのか、
どういった意味を持ち、どのような効果があるものなのか?
そういったことがわからなかったとしたら、
できることは2つしかありません。
言われたことを頭から信じるか、
頭から疑って否定するか、です。
ですが、もしコピーライティングが何なのか理解していれば、
それを念頭においたうえで最重要であるかを思考し、
根拠をもって自分なりの答えを出すことができる。
このように、思考するにはまず語彙力が必要なのです。
なので、あなたが思考力を高めたいと思う分野に、
関連する語彙力を身につける努力をしてみてください。
それだけで思考の質は格段に上がります。
正しい語彙力を身につける方法
ここからは語彙力を身につける方法についてお話していきましょう。
まず、"正しい"語彙力を身につけるということを意識してください。
ここで言う正しいとは「正しい意味」と、
「正しい流れ」の2種類あります。
つまり、正しい語彙力とは「正しい意味の語彙」と、
「正しい流れの語彙」を身につけて、
それを使いこなせるようになるということです。
では、2つの語彙について詳しくお話していきましょう。
正しい意味の語彙
まず正しい意味の語彙について。
これは読んで字のごとく正しい意味の言葉ということです。
で、基本的に正しい意味の言葉、語彙を身につけないと、
正しい思考をすることができません。
例えば「役不足」という言葉がありますよね。
この言葉はある人にとってその役割は簡単すぎる、
というニュアンスの意味を持ちます。
ですが、これを逆に考えてる人って結構多いんですよ。
役不足とはある人にとってその役割は荷が重い、
という意味の言葉だと勘違いしてるのです。
かくいう僕も勘違いしていたのですが、
勘違いしてるとこの言葉を含む情報を得たとき、
正しく思考できません。
例えば、
「君にこのような役目を与えようと思う。
まあ君にとっては役不足だとは思うがやってくれるかね?」
みたいな言葉をかけられたとしましょう。
もし役不足を正しく理解していれば、
「君には簡単な役目だろうからパパっとやってくれるだろう?」と、
わりと信頼されているように感じる言葉になる。
ですが、逆の意味に勘違いしていると、
「君には荷が重いだろうがやってみるかね?」と、
半信半疑であんま信頼されてない感じの言葉になります。
こんな感じで間違った言葉、語彙を身につけてしまうと、
間違った思考をして間違った結論を導くことになる。
また、誰かに自分の考えを伝えるときにも、
正しく伝わらなかったりすることになります。
なので、語彙力をつけていくときは正しい意味の言葉を、
きちんと身につけていくことが重要です。
正しい流れの語彙
次に正しい流れの語彙について。
正しい流れとは思考の流れの中である言葉が、
どのような意味や目的を持って使われているかということ。
そして、正しい流れは語彙を身につけていく過程や、
他人からの情報を元に思考する場合などに、
絶対に意識しなければならないことです。
というのも、相手がどのような思考の流れを持ってるかで、
語彙の持つ意味が変わってくるからですね。
例えば「ビジネスをしています」という、
AさんとBさんがいたとしましょう。
同じビジネスという言葉を使っていますが
、Aさんはビジネスとは価値を与えて、
その対価としてお金をいただくものと考えている。
逆にBさんはビジネスとはとにかくお金を稼ぐこと、
そのためなら法律に触れない範囲であらゆる方法を使い、
相手にお金を払わせることと考えている。
このように両者違う考えを持ってたとします。
そうすると「ビジネスをしています」という両者の同じ言葉が、
実際にはまったく違った意味を持っていることになるのです。
なので、もしビジネスについて学ぼうと思った時、
Aさんから学べば価値を提供しその対価としてお金をいただく。
そんなまっとうなビジネスについて学ぶことになる。
だけど、Bさんから学べば価値は二の次で、
とにかく相手にお金を払わせる。
そんな悪どいビジネスについて学ぶことになります。
また、言葉の裏にある流れを見逃してしまうと、
相手の都合の良い方向に思考を誘導されてしまったりなど。
思うように思考を、ひいては行動を意識できずに、
相手に都合の良いように操られることにもなりかねません。
なので、相手がどのような思考の流れでその言葉を使っているのか?
これをまずは意識するのが大事です。
理想は意識しなくても自然に読めるように、
語彙を身につけていってみてください。
例えば誰かから何かを学ぼうと思ったときは、
その人の情報発信、ブログとかメルマガとかをあれば見て、
根幹となる思考の流れをある程度把握したりなどが大事です。
そうすれば、正しい思考ができるようになるだけでなく、
悪意ある相手から自分の思考を守ることもできますよ。
「意味」と「流れ」は流れのほうが重要
最後に少し余談になりますが意味と流れでは、
流れのほうが重要度が高いです。
語彙を身につける、相手からの情報を元に思考する、
自分の考えを相手に伝える。
どれをとっても流れを意識しないと、
うまく思考できなくなります。
例えば先ほどあげた役不足の例ですが、
自分が役不足についての正しい意味を知っていても、
相手が間違って覚えていたら相手の言葉の意味も変わってくる。
また、自分が伝えたい時に相手に勘違いして伝わったりします。
なので、正しい言葉の意味を自分では理解しておきつつ、
相手の思考の流れをまずは意識して把握し、
それに合わせた思考をするのが大事ですね。
うまく思考できないという人は自分の語彙の基準で、
相手の言葉などを受け取って思考してしまう特徴があるので、
意味より流れは気をつけてみてください。
以上が思考力を高めるための正しい語彙力の身につけ方です。
思考力がない人の大半は語彙力がないだけ
今回、思考力を高める方法の最初の一歩として、
正しい語彙力を身につけるということをお話してきました。
今回の内容をきちんと理解して正しい語彙力を身につければ、
まず間違いなく思考力は格段に高まるはずです。
というのも、思考力がない人って大抵の場合、
ただ語彙力がないだけなんですよ。
かく言う僕自信も今でこそ思考力をというテーマで、
こうして文章を書けるようになるぐらいにはなりましたが、
昔はほんとにひどかったです。
ビジネスに関することにしてもうさんくさい表現に振り回されたり、
知識の無さゆえに人選びを間違え10万円以上を丸々無駄にしたり。
ですが、ビジネスに関する語彙をきちんと身につけていくうちに、
また色んな人の語彙の裏側などに触れていくうちに、
きちんと自分に必要なものを見極められるぐらいには思考できる。
そう自信を持って言えるようになりました。
で、自分がそうだった、そして昔の自分なような人を見てきた。
そんな経験から思考力がないと言われるような人の大半は、
思考が面倒だからと停止してるような人を除けば、
思考の元となる語彙がほとんどない。
ようはインプット不足な人がほとんどなのです。
例えばビジネスをしたいと思ってるのに、
ビジネスに関する用語とか知識をほぼ知らない。
言葉だけは知ってるけど意味は知らない、
あるいは間違った覚え方をしているなど。
そんな状態でビジネスに関する思考がうまくできないと、
そう言ったり悩んだりしてるような人が大半なのです。
なので、まずは思考力を高めたい分野の正しい意味の語彙を、
とにかくひたすらインプットし続けることです。
そのうえで、相手の思考の流れを意識しながら、
正しい流れの語彙を把握して思考してみましょう。
それができれば、あらゆる分野において見当違いの結論を出し、
見当違いの行動をしてしまうようなことはまずなくなりますよ。
では、今回はここまでです。