なぜ思考力が必要なのか
【記事執筆者】水川健人
マーケター・思考設計士。個人や中小規模ビジネス向けに、マーケティング戦略のアドバイスを主におこなっている。
【価値あるものが正しく認められるビジネス業界】を目指して日々活動中。

 

僕は思考力が何をするにも大事だとよくお話しますし、
他にも多くの人が言っていること。

 

ですが、なぜ大事なのかと疑問に思うこともあるでしょう。

 

それは、思考の恩恵を感じたことがないからかもしれませんし、
これまで思考しなくても多くのことができたからかもしれない。

 

だけど、どんな人でも自分では意識できてないだけで、
何かしら思考の恩恵を受けています。

 

というか、人は思考とそれによる意思決定なしには、
何も行動できませんからもし何かしら行動してるなら、
それは思考しているし思考力の恩恵を受けているのです。

 

そして、現状とは違う何かを求めるのであれば、
思考力を高めるなり変化させるなりするしかない。

 

必要ない関係ないといくら思っても思考力は、
自分自身とは切っても切れない大事なもの。

 

なので、この記事では思考力の必要性を知るために、
どれだけ影響されているかなどについて、
掘り下げてお話していこうと思います。

 

思考力が必要かと疑問を感じるのはなぜか

 

まず、思考力が必要なのかと感じてしまう理由について、
もう少し掘り下げてお話していきましょう。

 

結論から先に言うと思考力が大事だと疑問に思える場合、
大抵は周囲の環境や人間関係に相当恵まれているからです。

 

思考力がなぜ必要かと疑問に思うということは、
思考しなくとも普通に生活できているということ。

 

普通に生活できているのは周囲の環境や人たちが、
ストレートに支えてくれている場合もあるでしょう。

 

例えば日本という国は問題点もあるけど現時点では、
普通に努力して普通に生きていくことを考えるだけなら、
特に思考せずとも用意された道を歩ければ大抵それができます。

 

教育を受けて受験など用意されたステップを通過して、
社会人になりきちんとした企業に就職して、
用意された仕事に全力で取り組めばいい。

 

これが環境に支えられているということです。

 

あるいはもし資産家の両親の元に生まれたとかであれば、
余裕のある生活を何も考えず送り続けられるかもしれない。

 

人に支えられているということですね。

 

このように直接的に環境や人に支えられて、
思考が必要ないという場合もあるでしょう。

 

そしてもう1つ、思考形成期(幼少期)に優れた思考を、
形作ってもらったからという場合もあります。

 

というのも、そもそも思考には意識的におこなうものと、
無意識的におこなうものの2つがあります。

 

意識的な思考は自分で自覚できる思考のこと。

 

無意識的な思考は自分では自覚できないけど、
それまでの行動や経験などと生来的な特徴が合わさって、
自身の考え方に影響を与えているものです。

 

子供の頃は意識的な思考をおこなうための脳が未発達で、
無意識の思考がほぼむき出しのままになってるので、
例えば感情のままに意思決定しやすい状態。

 

と同時に、あらゆるものを受け入れやすい状態でもある。

 

ですから、幼少期に何を感じ学び受け入れるかが、
形成される価値観などに大きな影響を与えることになり、
それが思考傾向に反映されることになります。

 

ちなみに、幼少期に形成される価値観や思考傾向は、
インナーチャイルドと呼ばれ変化成長させるのが難しい部分。

 

ですから、インナーチャイルドを含めた無意識の思考が、
良い成長の仕方をするような環境や人間関係に恵まれていれば、
それが意思決定や行動の質を意識的に考えずとも高めてくれる。

 

思考力の恩恵を自覚しづらくなるのです。

 

なぜ思考力が必要なのか

 

では、なぜ思考力が必要なのかについて。

 

結論からお話すると現状に満足しているのであれば、
それがどんな理由であれ思考力は必要ないですが、
今とは違う何かを求めるなら思考力は必須です。

 

先に話したように恵まれた環境や人間関係であれば、
思考力が必要なかったり自然と高められたたりして、
意識的に思考力を活用する必要があまりない場合もある。

 

ですが、当然ながらそういったものに恵まれず、
困難や障害を乗り越え生きていく必要がある場合もあれば、
今よりもっと上を目指したいという場合もあるでしょう。

 

そういう時に必要なのが思考力、
正確には意識的な思考力なのです。

 

人は自分の思考以上のことは決してできないし、
仮に何らかの偶然などが重なって思考以上の結果を得ても、
それにともなって思考力も上がらなければ元の状態に戻ります。

 

ですから、今とは違ったものやより上のものを求めるには、
思考、特に無意識的な思考を変化成長させることが不可欠。

 

そして、意識的な思考力は無意識的な思考を変化成長させるのに、
なくてはならないものなのです。

 

意識的な思考とそれによる意思決定や行動だけが、
無意識的な思考を能動的に変化成長させ、
ある程度能動的にコントロールするための術だからですね。

 

意識的な思考力の有無が動物と人間の差を生む

 

人間は動物とは違う特別な存在だと考えてる人って、
過去から現在において多くいました。

 

だけど、思考力という点で言えば人間と動物には、
さほど違いはないのです。

 

人間が持つ無意識の思考はどんな動物も持っているもので、
例えば経験や知識から何かを学び行動に反映させるというのは、
犬だって同じことができる。

 

学ばせ経験させていけば犬は様々なことを覚えますし、
盲導犬として人を導いたり警察犬として何かを発見したりと、
ある分野では人間より遥かに大きな結果を出します。

 

他の動物も経験したことから何かを学び取って、
それを行動に反映させるということは常にやっている。

 

だけど、人間だけが高いレベルでおこなえる、
意識的な思考を持っています。

 

意識的な思考は無意識的な思考にはできない、
想像するということができるのです。

 

無意識的な思考は過去の経験などから学び取って、
それを行動に反映させることができる。

 

だけど、想像するということができないので、
例えば未知の状況などに放り込まれた時、
うまく行動できなくなったりします。

 

それでも学び経験する余裕があるのであれば、
徐々に適応していくこともできるでしょうが、
もし命を落とすほどの未知であればそこまでです。

 

これが無意識的な思考の限界とも言えますが、
意識的な思考を持つ人間は未知を想像し、
仮説を立てることによって経験せずとも学べる。

 

時には無意識的な行動を自制することによって、
冷静に考えて物事を進めていくこともできます。

 

高めていけば思考プログラミングと僕は呼んでいるもの、
無意識に自分にとって有益なものを学ばせることで、
能動的にコントロールし活用することもできる。

 

ようは、意識的な思考力っていうのは人と動物を分けるもの、
過去からしか学べない無意識の思考の枠から飛び出して、
未来を想像し創造するためのものなのです。

 

逆に言えば意識的な思考をきちんと活用できないのなら、
動物とほとんど変わらないとも言えます。

 

ですから、意識的思考力は大事だし高めていくべきだと、
僕はそう考えているのです。

 

あなたももし無意識の思考に振り回されるだけでなく、
能動的に様々なことをこなしていきたいのであれば、
意識的な思考力はぜひ高めることを実践してみてください。

 

 

では、今回はここまでです。

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