最低限意識したい焦点、時間、立場の3つの視点
【記事執筆者】水川健人
マーケター・思考設計士。個人や中小規模ビジネス向けに、マーケティング戦略のアドバイスを主におこなっている。
【価値あるものが正しく認められるビジネス業界】を目指して日々活動中。

 

物事を見るための視点っていっぱいあるんですけど、
最低でも焦点、時間、立場の視点は意識しておく。

 

意識して活用するのが大事だと僕は思ってます。

 

この3つがないとビジネスに限らずどんな分野でも、
うまく成果を出していくことはできない。

 

予想外の障害とかにもぶつかりやすくなるし、
そこから挽回するのも難しくなっていくのです。

 

なので最低限意識したい3つの視点について、
掘り下げてお話していこうと思います。

 

焦点、時間、立場の3つの視点

 

焦点について

 

焦点っていうのは物事のどんな側面を見て、
どのような意味付けをするかを決める視点。

 

そもそも物事が起こることに意味なんてものは何もない、
ただそうあったからそのように起こっただけのことです。

 

自然現象、雨が降ってくるというのは、
誰かに損害を与えようとか恵みを与えようとか、
そんな意図も意思も当然ですがありません。

 

でも中には大切な外出時に雨が降ったら、
自分の邪魔をされたように悪態をつき、
悪いものという意味付けをする。

 

日照り続きで困っていたところに降れば恵みだと、
良いものだというふうに意味付けをする。

 

自分に関係する部分に関連付けをして、
意味を作り出しているわけです。

 

自然現象だけじゃなく人がおこすことも、
そうなるべくしてなるものでしかありません。

 

例えば会社の中で誰かが仕事で大きなミスをして、
多くの人が何らかの不利益を被ったとしましょう。

 

このミス自体はその仕事とその人との力量が、
合っていなかったから起こったこと。

 

力量が合わないのは単純に能力的な問題かもしれないし、
仕事に対するモチベーションの問題かもしれない。

 

あるいは仕事外での出来事が影響した可能性もあるし、
任せた上司が能力等を把握してなかったのかもしれない。

 

何にせよ何らかの要素の積み重ねがあって、
そうなるべくしてミスが起こったことに変わりはない。

 

そこに意味は無い、ただの結果に過ぎません。

 

ですが、結果のどこを見て何が自分に関係してくるかで、
人はそれぞれ様々な意味を付ける。

 

そのミスのせいで何らかの不利益を被った人は、
その負の側面を見て悪いものとして意味づけする。

 

ようは、世の中の物事はただそうあるものとして、
起こるべくして起こるだけの結果でしかない。

 

だけど人は意識するしないに関わらず、
それぞれどこに焦点を合わせるかを決め、
何らかの意味を結果に対してつけている。

 

ですから、焦点を意識してどこに合わせるかを決めれば、
自分にとって良い方向に意味づけることもできるわけです。

 

先に話したミスの例なら不利益を見るのではなく、
起こったミスを徹底的に分析することで、
同じようなことが起こらない体制を作る。

 

将来のミスを潰すためのきっかけと考えれば、
考え方も行動も前向きに生産的になっていく。

 

不利益だと嘆いてミスした人に不満をぶつけるより、
将来的にはより大きな利益につながるでしょう。

 

 

結果自体はすでに起こってしまったことであり、
それが取り返しのつかないほどマイナスであっても、
過去は変えられない以上どうしようもないこと。

 

それでも生きて前に進まなければならないのです。

 

ですからどこに焦点を当ててどのように意味をつけるかが、
その先の行動に大きく影響し結果を左右するものになる。

 

なので焦点という視点を意識するのが大事なのです。

 

時間について

 

時間とはいつを見るかという視点。

 

過去を見るか、現在を見るか、未来を見るかで、
人の行動は大きく変わります。

 

例えば過去を見る場合は行動が消極的になる。

 

過去の失敗や栄光にとらわれて現在や未来を見れず、
一定のパターンの行動しかできなくなるからです。

 

ようは変化できなくなるわけですが、
現実は常に変化し続けるために、
大抵は取り残されていくことになります。

 

現在を見る場合は行動に対して積極的になれますが、
後先考えない無謀な行動をしてしまいがち。

 

例えば今が楽しければそれでいいみたいな人いますが、
大抵は将来きびしい生活をおくることになりますよね。

 

じゃあ未来を見るのがいいのかというと、
そういうわけでもありません。

 

未来を正しく予想し続けることは誰にもできない、
ようは未来を正しく見ることはできないんですよ。

 

未来を見る視点っていうのはようは仮説であって、
必ずしもそうなるものではない。

 

ですから未来ばかりに目を向け過ぎると、
現在がいい加減になりがちになる。

 

ですから過去、現在、未来、それぞれだけを見るのではなく、
重要なのはそれぞれをバランスよく取り入れることです。

 

過去に学び、求める未来を思い描き、現在を全力で見る、
この流れを意識してみてください。

 

過去、つまりは自分や世界の経験や歴史というのは、
未来をより良いものにするための学びとして活用するもの。

 

未来とは予想ではなくどうありたいかを思い描くもの、
そして現実は実現するために何をすべきかを考えるもの。

 

人は記録という形で知識や歴史を過去から未来に引き継げます。

 

ですから、過去を見ることが容易でそれを糧に、
自分にとって理想と思える未来を思い描きやすく、
それを実現するために何が最善かを考えられる。

 

いつを見るのかではなく流れを見るというのが、
時間という視点の重要な考え方です。

 

立場という視点

 

雇われていた人が独立してビジネスをやるみたいに、
これまで接したことのない分野で成果を出したい。

 

新しいこと、まだ達成できてない目標などに挑戦する時、
もっとも必要なのが立場という視点です。

 

どのような立場で物事を見るかによって、
考え方も行動も大きく変化するからです。

 

先の雇われた人が独立したいという場合なら、
それまで雇われていたのですからその視点は、
当然ながら雇われている人の視点です。

 

雇われている人の視点っていうのは大抵の場合、
目の前の仕事をこなし大きな成果を出すもの。

 

ビジネスという一部分に焦点を当てて、
そこで高いパフォーマンスを発揮する。

 

ようは狭く深くの視点です。

 

ですが、独立して自分でビジネスをはじめたいなら、
視点をビジネスオーナーのものに変える必要がある。

 

ビジネスオーナーとしての視点っていうのは、
個人でやる場合も組織を作っていく場合も、
ビジネス全体を管理する視点がまず必要。

 

つまり広い視点がまず必要になってくる。

 

このように自分が何を達成したいかによって、
どんな立場でどんなものの見方をすべきかが変わる。

 

ですから、今の自分がどんな立場でものを見ているのか、
そしてどんな立場でものを見ればそれを達成できるのか。

 

これを常に意識しておくことが大事です。

 

焦点、時間、立場の視点を意識して活用しよう

 

以上、3つの視点を掘り下げてお話しましたが、
ぜひ意識して活用してみてください。

 

どんな人でもどこかに焦点を当てて、
過去現在未来のどこかに思いを馳せ、
何らかの立場でものを見ています。

 

ですが、それは意識してではなく大抵は無意識で、
反射的、自動的に見てそれをもとに考え行動する。

 

ですから視点を意識するだけでも、
大きく思考や行動が変化します。

 

そして今回お話してきたような活用方法を使えば、
どんな分野でもより良い状態を達成できる。

 

なのでぜひ、意識してみてほしいと思います。

 

 

では、今回はここまでです。

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