学ぶことには3つの種類がある
【記事執筆者】水川健人
マーケター・思考設計士。個人や中小規模ビジネス向けに、マーケティング戦略のアドバイスを主におこなっている。
【価値あるものが正しく認められるビジネス業界】を目指して日々活動中。

 

学ぶことが大事ということを否定する人って、
おそらくいないと思うんですよ。

 

今の自分では届かない何かしらの望みがあって、
それを達成したいと思うなら新しいことを学ぶ。

 

これは当然のことですよね。

 

ですが、多くの人は学ぶということに、
実は3つの種類があることを理解していない。

 

そして、それが原因で同じように学んでいる人でも、
達成できるものや得られるものに差が出るのです。

 

例えばビジネスでもそうですが同じことを学んでも、
得られる成果には大きな差が出るということがおこる。

 

なので、学ぶということに含まれる3つの種類を、
きちんと理解したうえで学ぶことが大事なのです。

 

ここではそんな3つの種類について、
詳しく話していこうと思います。

 

そもそも学ぶとは何か?

 

最初にそもそも学ぶって何かについて、
少しお話したいと思います。

 

というのも大抵の人の学ぶの意味って、
机に座って本とか開いて知識を詰め込む。

 

そんな感じじゃないかと思うんですよ。

 

ようは知識を仕入れることが主であって、
それを活かす方法とかはまた別であったり、
そもそも活かすという意識自体がない場合もある。

 

いつの間にか学ぶだけで満足してしまうようになり、
行動に移らない人も中にはいますから。

 

ですが、この記事での学びとは新しいことを知り、
それをきちんと活かすことができる。

 

活かして現状を変えたり新しい何かを生み出したりと、
何かしらの結果をもたらすことができるようになる。

 

それが学びであると定義してますので、
これは覚えておいてほしいと思います。

 

学ぶこと3つの種類

 

では本題に入りましょう。

 

  • 知識的な学び
  • 感情的な学び
  • 経験的な学び

 

これらが学びの3つの種類です。

 

どんな分野であっても学ぶことには、
以上の3つの種類がある。

 

そして、望んだ目標や目的を達成するためには、
3つの学びを全て取り入れないといけないのです。

 

知識的な学び

 

知識的な学びについては説明は必要ないでしょう。
多くの人が思い浮かべる学びのこと。

 

知らないことを知り、理解するためのものです。

 

どんな分野であっても成果を出すために、
必要となる知識が少なからずありますから、
知識的な学びなしには何もできません。

 

とはいえただ知るだけでは意味がなくて、
最終的にはきちんと理解する必要があります。

 

正しく理解できてない知識は意味がないので、
知り、理解するという流れを意識するのが大事。

 

感情的な学び

 

感情的な学びはある意味もっとも重要なんですが、
大半の人がまったく意識してないものです。

 

これについて理解するにはまず人の脳の構造について、
理解を深める必要があるのではじめに少し話します。

 

人は脳の構造的に理性的な自分という側面と、
感情的な自分という側面を持っている。

 

で、基本的に感情的な側面のほうが理性的な側面よりも、
早く強く思考することができます。

 

セールスについての本とかで人は感情でものを買い、
後から理屈で正当化するとよく言われるんですが、
これも脳の構造が原因でおこるもの。

 

ようは人は感情によってまず意思決定を下していて、
理性は強く意識してない限りそれに追従するものです。

 

なので大抵の人が理性的に行動していると思っていても、
その実は感情に流された行動であるということが多い。

 

ですから感情的な学びによって感情による意思決定を、
学ぶに足る状態に意識的に転換する必要があるのです。

 

そうしないと知識的には理解できるものであったとしても、
感情的に受け入れられず無意味になることがあるからです。

 

例えばビジネスについて学ぶときとかそうなんですよ。

 

これまでビジネスに触れたことも学んだこともない、
そんな人がいろいろなことを学んでいくと、
知識的にはそんなに難しくないし理解もできる。

 

冷静に考えれば特におかしなことを言ってるわけでもない。

 

だけど、反発心がおこるとかあるいは違和感があり、
それを受け入れられずそれ以上先に進めない。

 

そんな事態が起こります。

 

これは、大抵の人が普通に生きている中で得ていくもの、
それによって育まれる価値観や思考傾向、固定観念などが、
大抵の場合ビジネス的なものと反発するからです。

 

この反発を抑えて必要なものを取り入れ行動するためにも、
自分の感情的な思考の動きを意識的に転換する必要がある。

 

そのためにはまず自分の感情の動きと、
それによっておこる行動の関係を、
きちんと学分ぶ必要があるのです。

 

そのうえで感情ではなく理性で行動を制御する、
感情に流されず必要な行動をとっていくことを続けると、
それに合わせて感情も徐々に転換していく。

 

これが感情的な学び、感情の転換です。

 

経験的な学び

 

経験的な学びはそのまま経験することによって、
実際に役立つ知恵を手に入れていくという、
本来の意味もあります。

 

ですがもう1つ、理解の学びという側面もあるのです。

 

知識的な学びのところで少し話しましたが、
知識は理解することなしには意味を持ちません。

 

そして、正しい理解は経験なしにはできないことです。

 

知識として知っていても実際にやってみるまでは、
自分が理解できているかはわからないからです。

 

わからないもの=理解できてないものですから、
経験だけが理解をもたらすということは、
きちんと意識しておくことが大事です。

 

3つの学びは全て結びついている

 

3つの学びについてここまでざっとお話しましたが、
重要なのは全てが結びついているってことです。

 

なので、もし1つの学びをおろそかにしてしまうと、
他の2つの学びも自然とおろそかになるんですよ。

 

 

例えば知識的な学びをおろそかにして、
最低限必要となる知識も学ばない。

 

そうすると、まず経験がおろそかになります。

 

何も知らない状態でおこす行動は大抵の場合、
何かしら間違ったやり方や方向性であることが多い。

 

ですから間違った経験を積み重ねてしまうことになる。

 

わかりやすいところだと野球でボールの投げ方を、
間違ったまま何度も何度も繰り返して練習する。

 

すると、間違った投げ方の経験が積み重なって、
正しいやり方に変えるのが難しくなります。

 

どんなことでも同じで間違った経験を積めば、
正しい方向に持っていくのが難しくなる。

 

また、感情的な学びのところでも話しましたが、
まずすべきなのは自分の感情の動きを知ること。

 

これもようは知識的な学びと同じことで、
これをおろそかにすると次のステップ、
感情の転換に進めない。

 

感情的な学びもおろそかになるのです。

 

次に経験的な学びをおろそかにすれば、
知識の正しい理解ができない。

 

なのでもし間違った知識を仕入れていたとしても、
それを確かめることができません。

 

それに、そもそも経験なしに結果はついてこない。

 

感情の転換も行動なしにはおこらないので、
こちらもおろそかになります。

 

そして感情的な学びをおろそかにしてしまえば、
どれだけきちんと知識を学び経験を積んでも、
感情の動きで全てが台無しになりかねないのです。

 

このように3つの学びは全てがつながっていて、
それぞれがそれぞれに必要不可欠な要素。

 

ですから、大事なのは3つの学びそれぞれを、
バランスよく取り入れていくことです。

 

何かが足りなくてはもちろんいけない。

 

逆にどれかが多すぎてもそれはそれで、
悪影響が出る可能性があります。

 

例えば知識的な学びだけを大量に取り入れても、
経験や感情的な転換が足りなければ、
望んだ成果を得られるまで時間がかかったりです。

 

バランスよく取り入れることが3つの学びの効果を、
最大限引き上げていく方法でもあるのですね。

 

なのでぜひ、学びには3つの種類があることを意識して、
バランスよく取り入れることを意識してみてください。

 

あなたが学びを通じて望む成果を得るための、
大きな力になりますよ。

 

 

では、今回はここまでです。

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