知識を増やして成功する人としない人の違い
【記事執筆者】水川健人
マーケター・思考設計士。個人や中小規模ビジネス向けに、マーケティング戦略のアドバイスを主におこなっている。
【価値あるものが正しく認められるビジネス業界】を目指して日々活動中。

 

知識を増やすこと身につけることは重要である。
これに異論をとなえる人はあまりいないでしょう。

 

何らかの分野で成功したい、達成したいことがあるなら、
その分野の知識を得ることは有益なことです。

 

なので、一生懸命に本を読んだり勉強したりして知識を身につける。

 

ですが、そうして知識を増やしたにも関わらず、
成功する人もいれば失敗する人も出てくる。

 

どちらとも熱意を持って知識を増やしているのに、
こうして違いが出る原因は何なのか?

 

それは、知識それ自体は何の価値もないということを、
きちんと理解しているかどうか。

 

多くの人は知識を持つこと自体に価値があると考えますが、
知識を持っていることそれ自体には何の価値もないのです。

 

しかも、価値がないだけならまだましで、
場合によっては害となることもあります。

 

知識とは思考を活性化させるもの

 

突然ですが、人は思考したもの、できることを実現する力を持つけど、
思考できないものを実現することはどうやってもできません。

 

 

例えばですが、車の構造的な知識や技術的な知識のない人が、
すごい画期的な車のアイディアをいきなり思いついたとしましょう。

 

こんな車があれば、作ることができれば間違いなく売れる、
人気車になること間違いなしの車のアイディアです。

 

ですが、アイディアはあるけどその車の具体的な制作方法、
必要な素材やどれだけのパーツが必要かなどなど。

 

車に関する知識がないので細かい部分は何も思いつけず、
ただ漠然としたアイディアがあるだけに留まっている。

 

こんな状態ではもちろんですが、
アイディアを形にすることはできません。

 

ですが、もしこの人が車の知識を身につけたら、
あるいは車に詳しい人と手を組んだら。

 

その車は市場を席巻し、その人は一財産を築くことができるでしょう。

 

 

で、結局なにが言いたいのかといいますと、
知識とは人の思考をより鮮明にする、
活性化するためのものであるということです。

 

先ほどの例え話しだとある人は、
思考から車のアイディアを思いつきました。

 

ですが、車の詳しい知識がなかったために、
そのアイディアをより鮮明にし、
具体的な計画として形にすることはできません。

 

つまり具体的な思考ができなければ、
具体的な結果として実現はできない。

 

ですが、そこに車の知識があれば、
漠然としたアイディアではなく具体的なプランとして、
実現可能なものとなります。

 

つまり、知識とは薪のようなものであり、
思考という火を大きく燃え上がらせることはできる。

 

だけど、薪だけでは決して火を起こすことはできないということ。

 

知識それ単体では何の役にも立たず、
思考の燃料となってはじめて価値があるということです。

 

知識は身につけると同時に自分の思考を通さなければならない

 

色々お話ししましたが、ようは知識それ自体は、
身につけた時点だと自分のものではないのです。

 

例えばあなたがある本を読んだとして、
その本の中にある知識を身につけたとします。

 

だけど、その知識それ自体はあなたのものではなく、
その本の著者が思考や経験をして、文章としてまとめたもの。

 

その本の著者のもの、他人のものなのです。

 

つまりは使いみちのわからない道具を手に入れたようなもので、
それを持っているだけでは何も生み出すことはできません。

 

なので、その他人の知識という使いみちのわからない道具から、
何を生み出すかを考える必要がある。

 

これを"自分の思考を通す"と僕は呼んでいます。

 

他人の知識という道具に自分自身の思考を通し、
その使いみちを考え、実行する。

 

そうしてはじめて知識は自分のものとなり、本当に価値あるもの、
価値ある何かを生み出せるものになります。

 

逆に知識だけをただ身につける、増やし続けるだけだと、
何も生み出さない。

 

何も生み出さないだけならまだしもそのうち他の知識に埋もれて、
忘れてしまい、身につけた時間が無駄になることもありえるのです。

 

自分の思考を通して知識を価値あるものに変えるには

 

では、どうすれば自分の思考を通して、
知識を価値あるものに変えられるのか?

 

一番手っ取り早い方法は知識を身につける目的を明確にすること。

 

何をしたいかがわかっていれば自分の思考を通すのは楽ですし、
不必要な知識を身につけなくてすむので時間の無駄も省けます。

 

後は、日頃から"だから"と問いかける癖をつけるのも効果的です。

 

知識を得ることで〇〇ということがわかった。だから何なのか?

 

何か新しいことを知ったときは即座に自分にだからと問いかけ、
何かそこから生み出せる新しいことを1つか2つ考える。

 

これを習慣として身につけると無意識のうちに、
知識から新しいアイディアを生み出せるようになりますよ。

 

知識というエネルギーを活用しよう

 

体を鍛える時はその元となるエネルギー、
例えばタンパク質などが必要です。

 

ですが、体を動かすことなくエネルギーを摂取するだけだと、
鍛えられるどころから太ってしまう。

 

知識もそれと同じです。

 

ちなみに知識だけある、ありすぎて身動きが取れないことを、
知識太りと呼んだりします。

 

この知識太りで身動き取れない状態を解消し何かを生み出すには、
思考という運動が必要なのです。

 

摂取したエネルギーを有効活用し筋肉に変えるには、
筋トレや有酸素運動などが必要なように。

 

知識を有効活用し価値あるものに変えるには、
それを元に思考することが絶対不可欠。

 

ですが、多くの人は勉強したことそれ自体に満足して、
思考という一歩先を目指すことをしない場合が多いのです。

 

そしてこの違いが、勉強したのに成功する人としない人、
まったく違う結果を生むことになってしまいます。

 

なので、これからはただ勉強し知識を増やすのではなく、
自分の思考を通すということを常に意識してみてください。

 

それができれば、より価値あるものを生み出し成功する、
その大きな一助になることでしょう。

 

 

では、今回はここまでです。

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