
マーケター・思考設計士。個人や中小規模ビジネス向けに、マーケティング戦略のアドバイスを主におこなっている。
この記事ではアフィリエイトにおける理想的な三角関係について、
お話しようと思います。
三角関係と聞くと恋愛でのドロドロした感じなどが思い浮かんで、
あまりいい印象はないですよね。
ですが、アフィリエイトで稼ぐためには、
ある三角関係を積極的に構築していくことが1番の近道なんです。
これを意識的に構築できるようになると、
アフィリエイトで稼ぐことはそんなに難しくなくなります。
アフィリエイトで真っ先に価値を与えるべき相手とは
ではまず、三角関係の話しをする前に、三角関係を構築するのに欠かせない要素。
アフィリエイトで真っ先に価値を与える相手についてお話ししたいと思います。
もしアフィリエイトについて勉強したことがあるなら、
相手に価値を与えることが、稼ぐために大切だという話しを、
聞いたことがあるかもしれません。
例えばブログでアフィリエイトをするなら、
ブログ読者に価値を与えるみたいに、
ネットユーザーに対して価値を与えるといったことです。
他にもメルマガならメルマガ読者、
ツイッターやフェスブックならフォロワーや友達など。
とにかく、ユーザー第1に考えることが大切だと、
多くの人が言っています。
ですが、実はこれは間違いです。
価値を与えることは良いのですが、
価値を与えるべき相手の優先順位が間違っています。
というのも、ビジネスにおいて最も価値を与えるべきなのは顧客で、
アフィリエイトにおいてもそれは例外でありません。
そしてここでの顧客とは、あなたの働きや提供した価値に対して、
お金という対価を支払ってくれる相手のことを指します。
ではここで少し考えてみてほしいのですが、
アフィリエイターの顧客って誰だと思いますか?
例えばブログで購入されたときに報酬が発生する、
ダイエット商品のアフィリエイト案件を扱っているとします。
この時、報酬を払ってくれる人は誰かということです。
一見するとブログに訪問して商品を買ってくれた人。
ブログ読者が顧客のように見えます。
なので、ブログ読者に価値を与えることが稼ぐのに大切と言われるのですが、
最初にも言ったようにこれは間違いです。
確かにブログ読者が買ってくれたことで報酬が発生するのは間違いないですが、
ブログ読者がお金を支払うのはアフィリエイターではなく、
ダイエット商品の販売者。
アフィリエイト広告を用意した広告主です。
そして、アフィリエイターに報酬を支払ってくれるのは、
この広告を用意した広告主なんですよね。
なので、アフィリエイターの本当の顧客っていうのは、
ブログ読者などのユーザーではなく広告主であるということです。
つまり、アフィリエイトで真っ先に価値を与える相手っていうのは、
アフィリエイト案件を用意してくれている広告主ということです。
広告主がアフィリエイトに求めているものとは
では、アフィリエイトを依頼する広告主が、
アフィリエイターに求めている価値とは何なのか?
アフィリエイトをおこなう理由や、
その裏にある戦略などは様々ありますが、
単純に見れば成約ですよね。
※成約とは購入やメールアドレス登録など、
相手にとってもらいたい行動をとってもらうことです。
例えばダイエット商品のアフィリエイトを依頼したのなら、
求める結果は購入という成約になります。
ですが、これも少し違うんです。
というのも、用意されたアフィリエイトリンクの先を、
見たことがあればわかると思いますが、
成約用のページに飛びますよね。
例えばダイエット商品の購入が目的のアフィリエイトリンクなら、
クリックした先は商品販売のためのページです。
そしてこのページに、商品を購入してもらうための情報なんかは、
全て書かれていますよね。
つまり、アフィリエイトにおいて成約させることを、
広告主は求めていないということです。
購入という成約を起こすための活動、セールスは、
広告主のほうがやってくれるのです。
では、アフィリエイターに求められていることは何なのかと言うと、
成約しやすい人を、成約しやすい状態で、成約用のページに集めることです。
このように興味のある状態の人を集める、
あるいは興味のある状態にすることを、
マーケティングと呼びます。
つまりアフィリエイトっていうのは、マーケティングをすることであり、
広告主がアフィリエイトに求めていることは、
マーケティングを代行してもらうことです。
もし、アフィリエイト=マーケティングについて詳しく知りたければ、
別記事で書いてますのでそちらを参考にしてみてください。
アフィリエイトにおける理想的な三角関係と作り方
ここまでアフィリエイトで真っ先に価値を与えるべき相手と、
アフィリエイターに求められていることについてお話ししてきました。
ではいよいよ、アフィリエイトにおける理想的な三角関係と、
その作り方について、詳しくお話しししていこうと思います。
まずは、以下の三角関係の全体像を表した図を見てください。
アフィリエイトにおける理想的な三角関係
↓↓↓
この三角関係を作ることが、
アフィリエイトで稼ぐために最重要になります。
ちなみに、一応言っておきますと、
アフィリエイターがアフィリエイトする人、つまりあなたで、
広告主が商品やサービス、アフィリエイト案件を用意する人、
ユーザーがネット利用者、アフィリエイト案件を成約する人です。
では具体的な流れと作り方については、以下の通りです。
- 広告主が求める見込み客を考える
- 広告主が求める見込み客を集めるメディアを作る
- ユーザーに価値ある情報を伝える
- ユーザーが行動をおこす
- 広告主が約束したものを提供する
- アフィリエイターに報酬が支払われる
- ユーザーに感謝される
広告主が求める見込み客を考える
まず真っ先にすべきなのは、
広告主が求める見込み客を考えることです。
先程もお話ししたように、広告主が求めているのは、
用意した成約用のページに、成約しやすい人を集めてもらうこと。
このような人を見込み客といいます。
つまり、どんな人に対して、
商品やサービス、それ以外のその他諸々を、
成約してほしいかを考えるのが始めにすべきことです。
例えばダイエット商品のアフィリエイト案件なら、
どんな人に向けて販売している商品なのかをまずは考えると同時に、
どういう人ならこの商品が欲しくなるかを考えることが大事です。
ただ、これについては考えただけでは仮説の域を出ないので、
一番簡単で、かつ手軽に理想の見込み客像を知る方法を教えましょう。
それは、広告主に直接聞くことです。
アフィリエイトを依頼している広告主に、
アフィリエイターであることと、紹介したいことを伝えて、
どんな人に成約してほしいのか。
どんな人が成約しているのかを、直接メールなどで聞いてみることです。
そうすれば、返信してくれない人もいますが、
大抵はきちんとそういった情報を提供してくれるので、
それをもとに理想の見込み客を考えていけば良いです。
広告主が求める見込み客を集めるメディアを作る
見込み客が明確になったら、
次は見込み客を集めるためのメディアを作ります。
メディアとは情報を発信するための媒体のことです。
ブログやメルマガ、SNSなどもそうですね。
ここで重要なのは、きちんと見込み客が集まる媒体を作るということです。
例えばダイエットに困っている人が見込み客なら、
ダイエットに困っているような人が集まるメディアを作る必要があります。
ユーザーに価値ある情報を伝える
見込み客が集まるメディアを作れたら、
メディアに集まった見込み客、ユーザーに対して、
価値ある情報を発信していきます。
ただ、ここで言う価値ある情報とは、
ユーザーの知りたい情報とは少し違います。
というのも、人が集まるメディアを作るには、
価値ある情報を発信しなければならないからです。
例えば、もしダイエットに困っている人を集めたいなら、
その困っていることを解消できるような情報を発信する必要があり、
それはダイエットに困っているユーザーにとって知りたい情報になります。
つまり、人が集まるメディアを作成できているなら、
ユーザーの知りたい情報については大なり小なり、
すでに発信済みであるということです。
では、ここで言う価値ある情報とは何なのかと言うと、
アフィリエイト案件の情報です。
より正確に言うなら、
ユーザーの求める全てを提供してくれる、
有益なアフィリエイト案件の情報です。
どういうことかというと、これは何度も言いましたが、
広告主は理想の見込み客を集めてもらうことを、
アフィリエイターに求めています。
例えばダイエット商品の広告主なら、
ダイエットに困っている人という感じです。
ではなんでそんな人を集めてほしいのか?
もちろん、ビジネスにである以上、
商品を販売し、売上をあげるという目的もあるでしょう。
ですが、それと同時に、
その困っていることを解決できるものであるからです。
なので、ダイエットに困っている人を集めたメディアで、
困っていることを解消する1つの手段として、
アフィリエイト案件を紹介すること。
それだけで、1つの立派な価値ある情報となるのです。
ユーザーが行動をおこす
見込み客をきちんと明確にして、
見込み客が集まるメディアを作って、
価値ある情報を発信する。
そうすれば、一定数の人は行動を起こしてくれます。
例えばダイエットに困っている人が見込み客で、
そんな見込み客が集まるメディアを作って、
その困っていることを解決できるダイエット商品の、
アフィリエイト案件の情報を発信する。
これがきちんとできていれば、
一定数の人がその商品を買ってくれます。
ちなみに、この一定数の人が買ってくれる、成約してくれる値を、
成約率といいます。
100人が商品に興味を持って成約ページに飛んで、
そのうちの10人が購入してくれたとしたら、
成約率は10%です。
((成約数÷興味を持って成約ページを見た人)×100が成約率の求め方です。)
ちなみに成約率が低いということは、
これまでの流れのどこかに問題があったということです。
このような問題点を理解するためにも、
成約率については非常に重要な要素なので、
必ず計測、把握しておくようにしましょう。
広告主が約束していたものを提供する
ユーザーが成約してくれたら、
広告主が約束していたものをユーザーに提供します。
商品なら商品、サービスならサービスなどです。
アフィリエイターに報酬が支払われる
こうして、ユーザーと広告主の間に関係が生まれたら、
アフィリエイターに報酬が支払われます。
これが、アフィリエイトで稼ぐということですね。
ユーザーに感謝される
そして最後に、ただ稼ぐだけじゃなくて、
ユーザーに感謝される必要があります。
というよりも、感謝されなければならないのです。
なぜなら、ここで感謝されないということは、
ユーザーに対して価値ある情報を提供できてなかったということだからです。
例えばダイエットに困っている人が、
それを解決できる商品をあなたのメディアを通じて購入したけど、
解決することができなかった。
これは、広告主側の商品にも問題があるのは確かですが、
そんな商品を選び、紹介したアフィリエイターにも、
当然ですが問題があるのです。
逆に、きちんと解決できる商品を紹介していれば、
解決策を紹介してくれた人として感謝されるのです。
なので、きちんとユーザーに価値あるアフィリエイト案件を選び、
紹介することで、ユーザーから感謝されることを目指しましょう。
三角関係を作らない場合どうなるか
ここまでアフィリエイトの理想的な三角関係についてお話ししてきましたが、
イメージについては掴むことができたでしょうか?
アフィリエイターは報酬、
広告主は理想的な見込み客と成約を通じて関係ができる、
ユーザーは悩みや問題を解決、なんらかの欲求を満たせる。
このようにアフィリエイトに関わる三者が、
互いに価値を与え合う事ができる。
これが、アフィリエイトの理想的な三角関係です。
では、もしこの三角関係をアフィリエイターが作れなかったらどうなるか。
アフィリエイトでは稼ぐことはできません。
三者のどこかに価値がない状態なら、
アフィリエイトで報酬が発生することはほぼない。
仮にあっても、大した金額にならないことがほとんどです。
では、三者のどこかに価値がない状態についてですが
これには3パターンあります。
- 広告主、ユーザーの両者に何も与えられてない場合
- 広告主に理想的な見込み客を与えられてない場合
- ユーザーに価値ある情報を与えられてない場合
この3つです。
広告主、ユーザーの両者に何も与えられない場合
まず最悪のパターン。
広告主とユーザーの両者に何も与えられてない場合。
これは、いわゆるスパマーとか言われるタイプのアフィリエイターで、
アフィリエイトを怪しいものとして一般認知させたと言っても過言ではない、
ほぼ何の価値も生み出さない存在のことです。
例えばツイッターでいきなりダイレクトメッセージで挨拶もなしに、
求めてもいない怪しげな稼ぐ系案件を紹介したり。
登録した覚えのないメルマガに勝手に登録したり、
ブラックかグレーな方法でメールアドレスを取得して、
何十、何百と様々なメール送ってきたり。
こういった存在は、ユーザーにとっては害悪以外の何者でもないです。
当然、アフィリエイターとしての評価は下るだけなのですが、
それだけでなく広告主の方も多大な被害を受けます。
例えどれだけ商品やサービスが優れていたとしても、
スパム的に紹介されたりすれば、
そのユーザーに対してはいい印象を持たれないからです。
自分だけでなく周りも道連れに、ひたすら評価を下げていくことになるのが、
両者に価値を与えられないパターンです。
広告主に理想的な見込み客を与えられない場合
次は、広告主に理想的な見込み客を与えられない場合。
これは、ユーザーは集まるのだけど、
集まっているユーザーと理想の見込み客にずれがあります。
原因は2つあり、
1つめは理想の見込み客像が曖昧な場合で、
2つめはメディア作りで失敗している場合です。
1つめについては完全なリサーチ不足か、
仮説が間違っているかのどちらかになります。
リサーチ不足については、きちんとリサーチするしかないのですが、
仮説が間違っている場合はもう1度仮説を立て直すよりは、
広告主に直接聞いた方が早いです。
先程もお話ししたように、理想の見込み客像を知る1番の方法は、
広告主に直接尋ねること。
仮説と検証を繰り返すのも経験を積むという点では良いですが、
時間を優先するなら思い切って広告主に連絡をとってみるのが1番です。
2つめは知識、経験不足な場合が多いですね。
メディア作り、例えばブログなら、
ブログで狙ったユーザーを集めるための知識が足りてないのです。
あるいは知識はあるけど経験が足りない場合もあります。
知識と経験にはズレが生まれることがほとんどなので、
いざやってみるとうまくいかないことはある意味当然なのです。
他にも単純にユーザーの数が集まらないということもあるのですが、
これも知識と実践不足が原因の場合が多いので、
きちんと作業してしるなら時間が解決してくれます。
ユーザーに価値ある情報を与えられない場合
最後はユーザーに価値ある情報を与えられない場合。
メディア作りに関してはうまくいっていて、ユーザー自体は集まっている。
だけど、有益なアフィリエイト案件を紹介することができない場合です。
これについてはアフィリエイト案件をほとんど知らないか、
逆に選択肢が多くて選べないということもあります。
ですがそれ以上に、アフィリエイトに意識的、無意識的に、
苦手意識を感じている場合が多いです。
というのも、先程もお話ししたスパマー的なアフィリエイターのせいで、
アフィリエイトを怪しいものとして捉えている人は多いです。
そのため、アフィリエイト案件を紹介するのに、
心理的なブロックがかかっている場合が多く、
そのせいで無意識に手を抜いている、
力を入れられないということがあります。
ですが、先程もお話ししたように、
困っている人がいて、それを解決できるアフィリエイト案件があり、
それを紹介することができる。
なら、それを紹介しないことは、
困っている人がそれを解決する選択肢の1つを、
奪っていることと同じです。
価値がないものを紹介するから怪しいとか思われるのであって、
価値があるなら有料だろうと無料だろうと、
必要だと思う人はいるのです。
なので、きちんと三角関係を作るつもりがあるなら、
自信を持ってアフィリエイトすれば良いです。
アフィリエイトとは"つなげるもの"である
今回、アフィリエイトにおける三角関係について、
色々お話ししてきましたが、最初にもお話ししたように、
アフィリエイトとはマーケティングであり、
このブログでも事あるごとに言っています。
では、このマーケティングを一言で表すならどうなるか。
マーケティングとはつなげることである。
僕はこのように考えています。
なんらかの悩みや問題、あるいは欲求をかかえている人がいる。
それらを解決できる商品やサービスがある。
そんな2つをつなげることこそが、マーケティングなのです。
そして、アフィリエイターは商品やサービスを持つことはありません。
だからこそ、マーケティング、
2つをつなげることにだけ力を入れることができる。
そうすれば、結果的により多くの人に対して、
価値を与えることができると、そう考えています。
逆にスパマーのようになる人は、
このつなげるという考えがないのです。
自分だけが益を得られればいいという考えが根本にあるので、
他者に価値を与えるということをしないのでしょう。
ですが、ビジネスは価値とお金の交換であるので、
仮にスパム的な手法で一時は稼げたとしても、
いずれは稼げなくなる時が必ずきます。
なので、もしアフィリエイトで稼ぐのなら、
三角関係を意識して、三者に価値を与えるアフィリエイトを目指してください。
そうすることで感謝され、価値も与え、報酬も得られる。
そんなビジネスとして理想の状態が実現できるでしょう。
では、今回はここまでです。