【真のポジティブ思考とその身につけ方】ポジティブ思考はネガティブ思考の先にこそある
【記事執筆者】水川健人
マーケター・思考設計士。個人や中小規模ビジネス向けに、マーケティング戦略のアドバイスを主におこなっている。
【価値あるものが正しく認められるビジネス業界】を目指して日々活動中。

 

この記事では真のポジティブ思考とその身につけ方について、
詳しくお話していこうと思います。

 

 

ポジティブ思考は成功において非常に重要だと考えられています。

 

例えばビジネスで成功している人の性格の特徴などに、
ポジティブであることはよく含まれていますし、
実際に成功している人の思考は大抵ポジティブです。

 

ですが、多くの人はこの"ポジティブな思考"について、
ある大きな勘違いをしています。

 

それは、ポジティブ思考を楽観的であることと、
同じに考えていることです。

 

ポジティブであることはポジティブな結果をもたらしやすいですが、
楽観的であることはそうとは限りません。

 

ちなみに、楽観的であることが悪いわけではないです。

 

何をやってうまくいかない、できない、無理だ、
と悲観的に考え行動できない。

 

それよりは、何をやってもうまくいく、できる、自分なら、
と楽観的に考えとにかく行動する。

 

その方がポジティブな結果、成功や達成できることが多いのは確かです。

 

行動できなければ結果を出すことはできないので、
そもそも行動できない悲観的な考え方よりは、
良く行動できる楽観的である方が良い。

 

ですが、行動すれば必ずポジティブな結果を出せるかというと、
そういうわけではないですよね。

 

行動すれば必ず成功できるのであれば、
この世界の大半の人は成功者になっているでしょう。

 

しかし、これが楽観的ではなくポジティブ思考であれば、話しは別です。

 

ポジティブな思考をもとに起こす行動は間違いなく、
ポジティブな結果をもたらしやすい。

 

そして、ポジティブ思考であることと楽観的であることには、
たった1つの違いしかありません。

 

ですが、このたった1つの違いが大きな差を生むのです。

 

 

なので、今回はポジティブ思考と楽観的であること。

 

この2つのたった1つの違いを理解して、
真の意味でポジティブ思考を身につける。

 

そして、ポジティブな結果を引き寄せる方法について、
お話ししていきます。

 

ポジティブ思考と楽観的であることたった1つの違い

 

ではまず、ポジティブ思考と楽観的であること。
この2つの違いについてお話ししましょう。

 

それは、根拠の有無です。

 

楽観的とは根拠なくポジティブな結果になると考えることであり、
ポジティブ思考とは主観、客観的に何らかの根拠があること

 

これが、ポジティブ思考と楽観的であることの違いです。

 

 

例えば起業することについてまったくの初心者が、
これから起業して成功したいとしましょう。

 

これまで自分でビジネスをすることについて、
考えたことも経験したこともない、
当然ですが知識なんかもまったくないレベルの初心者です。

 

そんな状態の人がこれから行動して成果を出していく。

 

この時、何の根拠もなく行動すれば成功する。

 

自分が失敗するところなど思い浮かびもしないし、
イメージは常に自分にとって良い方向に進んでいる。

 

そのイメージのまま、時には何の事前準備や勉強などもせず、
いきなり大きな行動を起こしたりしてしまう。

 

ですが、それで成功する方がまれで、
多くの場合は失敗してしまうでしょう。

 

成功するという明確な根拠が無いのだから当然です。

 

これが、楽観的であるということです。

 

そしてポジティブ思考の人も、
自分は成功すると考えているところまでは同じ。

 

ですが、その成功のイメージの裏には、
主観的、あるいは客観的な根拠があります。

 

多くの知識をつけた、事前準備に時間をかけたなどの、
主観的、自分を中心に生み出される根拠。

 

すでに成功している人がアドバイザーとしてついている、
専門知識にひいでた頼れる多くの仲間がいるなどの、
客観的、自分以外を中心に生み出される根拠。

 

このような根拠という自信によって裏打ちされた思考が、
ポジティブ思考です。

 

ボジティブ思考とは

 

まとめるとポジティブ思考とは、
ポジティブであるための根拠が明確である思考のことです

 

ポジティブな結果をもたらすというイメージに対して、
明確に根拠がある。

 

だから、その思考を元に行動を起こした時、
ポジティブな結果を引き寄せやすいのですね。

 

ですが、多くの人は根拠ない前向きな思考、
ようは楽観的であること。

 

これをポジティブ思考と同じに考えてしまいますし、
中にはポジティブ思考になる方法を教える人なども、
同じように考えてたりします。

 

ですが先ほども言ったように根拠ない思考と行動で、
ポジティブな結果を引き寄せるのは難しい。

 

結果、ポジティブ思考と思っている楽観的な思考で行動し、
失敗してしまうこともあるのです。

 

なので、本当にポジティブな結果を得るために、
ポジティブ思考を身に着けたいなら、
根拠を明確にするという考えが必要不可欠なのです

 

 

ポジティブ思考を真の意味で身につける方法

 

では、根拠あるポジティブ思考を身につけるには、
具体的にどうするのか。

 

それは、何かしらポジティブな結果を求めて行動する時に、
常にある2つの質問を問いかけ続けることです。

 

  1. 「もしネガティブな結果が起こるとしたら、
    どのようなことが原因で起こるのか?」
  2. 「ネガティブな結果が起こった時、
    被害を最小限におさえるにはどうすればよいのか?」

 

この2つの質問がポジティブ思考を身につける入り口となります。

 

というのも、ポジティブであるための根拠を持つには、
ネガティブになる要因が明確であることが必要だからです

 

 

当然のことですがポジティブな結果を得るには、
ネガティブな結果に対するリスクを背負うことになります

 

何かで"成功できる"なら"失敗できる"ということでもあるので、
成功したいなら失敗するというリスクを背負う必要がある。

 

何かを"達成できる"なら"達成できない"ということでもあるので、
達成したいなら達成できないというリスクを背負う必要がある。

 

ポジティブな結果には常に、ネガティブな結果がついてまわるもの。

 

なので、ポジティブな結果を得るということは、
いかにしてネガティブな結果を得ないようにするか。

 

仮にネガティブな結果になったとしても、その被害を最小限に抑えて、
またポジティブな結果に向かって進めるのかということなのです。

 

 

では、どうすればネガティブな結果を得なくてすむのか、
被害を最小限に抑えられるのか。

 

その方法が先ほどお話ししたようにネガティブな結果になる要因、
"何をすれば、何が起これば"ネガティブな結果になるのかを明確にする。

 

ネガティブな結果になってしまった場合、
具体的にどのようなことが起こるのかを明確にする。

 

そして、その要因に対してあらかじめ対策をこうじることです。

 

このように結果が出る前から常にネガティブな結果を想定し、
それに対する準備を整える。

 

そうすることで、ポジティブなイメージに根拠が生まれます。

 

これだけネガティブな結果に対策をこうじたのだから、
何があってもポジティブな結果を引き寄せられるだろうと。

 

これこそが、真のポジティブ思考。

 

根拠なく、ただポジティブな結果に対する、
願望のようなイメージではない。

 

確固たる根拠と自信に裏打ちされた本当のポジティブ思考であり、
そこから生み出される行動は間違いなく、
ポジテイブな結果を引き寄せるのです。

 

ポジティブ思考はネガティブ思考の先にこそある

 

ここまでポジティブ思考やその身につけ方について、
いろいろお話ししてきました。

 

今回のお話しを簡単にまとめるなら、
ポジティブ思考とはネガティブ思考の先にあるということ

 

ポジティブ思考とはネガティブ思考と向き合う勇気なのです

 

というのも、多くの人はポジティブ思考と考えた時に、
いかにしてネガティブなことを考えないか。

 

前向きなことだけを考えるには、
どうすればよいのかと思っています。

 

ですが、ネガティブなことを考えないというのは不可能です。

 

今回お話ししたようにポジティブな結果には必ず、
ネガティブな結果への可能性もついてまわります。

 

成功には失敗、達成には達成できない。

 

ポジティブとはネガティブと向き合うことに他ならない。

 

そして、ネガティブな結果と向き合った時、
人は3つの行動を選ぶことになります。

 

 

1つは現状維持で行動しないという行動。

 

ポジティブな結果は欲しいけど、
そのためにネガティブな結果へのリスクは背負えない。

 

大多数の人は、この現状維持するという行動をとります。

 

ようはポジティブもネガティブも放棄するということですが、
これが一番ポジティブな結果から遠い。

 

今回お話したようにポジティブな結果を得るには、
そのために行動するということが必要不可欠。

 

この行動というはじめの一歩すら進めないなら、
そもそもスタート地点にすら立てないからです。

 

 

2つめは楽観的な思考を元にした行動。

 

今回お話しした根拠ない思考を元に、
がむしゃらに行動するということ。

 

ですがこの行動は、命綱なしで目隠しをして、
綱渡りをすることと同じです。

 

落下するというネガティブな結果から目をつむり、
自分は落下などしないという根拠ない自信に身を任せる。

 

それでもはじめの2~3歩目は、もしかしたらうまく進めるかもしれない。
起業で例えるなら起業当初はうまくいくかもしれない。

 

ですが間違いなく、そのうち足を踏み外して落ちてしまうでしょう。

 

最初にもお話ししたように行動できないよりは、
行動できる方が良いのは確かです。

 

ですが、いつまでも楽観的なまま、
行動を改めることなく突き進む。

 

ネガティブな要因から目をそらし、
根拠ない楽観的なだけの行動に走ってしまうのなら、
いずれネガティブな結果をその身で体感することになるのです。

 

 

そして3つめが、真のポジティブ思考を元にした行動。

 

ネガティブなことから目をそらさず、
そのリスクを受け入れて、
立ち向かう方法を常に模索し続ける。

 

それが根拠となり、自信を生み出し、
そこから生み出された行動がポジティブな結果を引き寄せます。

 

ちなみに少し話しが変わりますが、もしポジティブな結果を得たい。
例えば今回何度もでてきた起業で成功したいという場合。

 

すでに起業して成功している人から直接教わるのが、
1番の近道になります。

 

これを聞いた時、成功した人は成功した方法を知っているから、
1番の近道なんだと思うかもしれません。

 

ですが実際はその逆、成功できない方法を知っているからです。

 

成功するまでの過程で経験した多くの失敗と、
それを克服するために考えに考えた方法。

 

失敗したときのダメージを軽減する対策。

 

失敗の想定をできるだけして、
それに対する対策を常にこうじる。

 

今回お話したようにポジティブな結果を得るということは、
いかにしてネガティブな結果を得ないかということ。

 

そのためにはネガティブな結果に対して向き合うことが必要で、
成功した人はこのように失敗に対する向き合い方が優れているから、
教わるとネガティブな結果に進みそうな時に道を正してくれる。

 

結果、成功まで最短距離を進ませてくれます。

 

と、少し長くなりましたが結局なにを言いたいのか。

 

成功した人、する人というのは、
誰よりも失敗と向き合い、失敗を知っている。

 

失敗との向き合い方を心得ている人ということです

 

なので、楽観的な人よりも悲観的な、ネガティブな人の方が、
実はポジティブ思考に近かったりします。

 

常にネガティブな結果を想定し続けているので、
頭の中には膨大なネガティブパターンのシュミレーション結果がある。

 

そのせいで行動できないわけですが、
ここでもう一歩踏み出して考えるのです。

 

そのネガティブな結果を回避するには、
どのような対策を講じればよいのかと。

 

そして、実際に行動してみる勇気を持てば、
あっさりと望んだ成功を手に入れたりできます。

 

 

最後にいろいろ長くなってしまいましたが、
とにかくポジティブ思考はネガティブ思考から生み出される。

 

ネガティブな結果を知るからこそ、
ポジティブな根拠ある思考をすることができる。

 

根拠あるポジティブな思考が、ポジティブな結果を引き寄せる。

 

この流れを覚えておいてください。

 

そして、ポジティブ思考とはネガティブ思考と向き合う勇気である。
このことが少しでも伝わればと思います。

 

 

では、今回はここまでです。

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